第27話 二つの存在(前編)
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痛いってレベルじゃないぞこれ!
知ってた?目潰しされると失明する恐れだってあるんだぜ?
「ふん!失礼な事を考えてるからよ!」
「痛い!目が〜っ!!あぁぁぁぁぁ!焼けるように痛い!!目が〜っ!!」
ごろごろとのたうち回る俺に見かねたのか今度は真姫が
「ちょっと大地うるさい!暴れ回るなら外でして頂戴」
と、注意する
「俺だって....好きで.....暴れているんじゃねぇぞ」
まだまだパーティーは続く.....と思っていた
目の痛みも治まり、さぁ食うぞってところで海未が立ち上がって
俺らをゆっくり見渡して口を開いた
「ごめんなさい。みんなにちょっと話があるんです」
え?なに?と食べたり話をするのを辞めて海未に注目する
隣でことりは俯いたまま目を合わせようとしない
「えりち聞いてる?」
「ううん、なにも」
「実は............突然ですが、ことりが留学することになりました」
しん...........と静まり返る
さっきまでの賑やかな部室は一変して冷たいたく重苦しい部室になった
この時が来た、と思った
「2週間後に日本を離れます」
2週間.....昼休みもらった茶封筒の転学する日も2週間後だった気がする
「......なに?」 「嘘......」
「ちょっと....どういう事?」
困惑するのは当然だろう
あまりにも唐突すぎる展開なのだから
「前から.....」
やっとことりは自分の口で語り始める
「前から服飾の勉強がしたいって思ってて....そしたらお母さんの知り合いの学校の人が来てみないか?って.......」
そんなことはない
ことりの判断は正しかった。あの場で言える状況じゃなかった
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