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第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#12
VERMILION&PLATINUM DANCE
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筈のボクを、自分の危険を冒してまで助けた?」
 その花京院の問いに、承太郎は背を向けたままで答えた。
「さあな……そこンところが、オレにもよくわからん」
「空……条……」
 感極まった表情で、 花京院は喉の奥に何かが詰まったように押し黙る。
「あと “こいつ” のサポートがなけりゃあできねー芸当だったぜ。後で礼いっときな」
 承太郎はシャナの紅い頭をむんずと鷲掴みにすると、そのまま部屋を出ていった。
「!」
 瞬時に真っ赤となったシャナが黒衣を翻して後を追う。
「こら! 待ちなさい! おまえ!」
「褒めてやったんだがな」
「うるさいうるさいうるさい! やり方が問題大なのよ! おまえの場合!」
 徐々に遠くなっていく二つの声。
 それを肩を震わせながら聞く花京院の瞳で、微かに光るものがあった。
「……」
 ジョセフはそれから目を逸らすと、静かにそこから立ち去った。
 庭で、鹿威しの澄んだ音が静寂した空間に響き渡る。
 その中心で、包容なる淑女が。
(お母さんは……ちゃんと解っているんですからネ♪)
 見る者全てを安息に包み込むような温かな笑顔で、純白のシーツを広げていた。

←To Be Continued……
















『後書き』






人の生命(いのち)を大事にしない『使命』に意味はあるのでしょうか?
更に言えば人の精神(こころ)を大事にしない『使命』に意味はあるのでしょうか?

はいどうもこんにちは。
灼眼のシャナ原作に、ホントうんざりするくらい出てくるこの『使命』という
単語ですが、言えば言うほど安っぽく得体の知れない嫌悪感と虚無感を抱くのは
ワタシだけでしょうか?
少なくもワタシは微塵も「共感」出来ませんでしたし心も震えませんでした。
(アナタは燃えましたか? それとも萌えましたか?)
大体人の生命を蔑ろにして、そして「世界のバランスだけ」保ってどうするんだと?
結局「自分が滅びたくないだけ」なのに、
ソレの一体どこが『崇高な使命』なのだと。
「自己保身」なら莫迦な政治家だって頼まれなくてもヤっています。
結論から云うとコレは本質的に愚劣な新興カルト宗教と同じ考えで、
作中でシャナがウザいくらい使命使命と連呼しているのは、
実はその信者が「尊師! 尊師!」と叫んでるのと同じコトなのです。

ジョジョを例に出して説明しましょう。
ジョジョ原作で『使命』という言葉を使うのは、
真っ先に6部のプッチ神父、7部のヴァレンタイン大統領が浮かびますが
(ブラック・モアとかもそうですネ)
このラスボスの二人ですら「人の生命を蔑ろ」にはしていないのです。
その『使命(目的)』が『人類の救済』『アメリカ国
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