第4話 留学生と編入生
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郎さんなんだ。だから俺に言われても困るが・・・・・・当人同士で了解しているとはいえ、これはちょっと心配だな」
そんな風に幼馴染の豹変ぶりを大和は心配している時に、Sクラスに来た噂の転入生を見に言っていた育本福郎ことヨンパチが帰還した。
「オイオイ凄かったぞ!あの2人のトンでもねぇ美人度だったぜ!」
「そうだろ、そうだろ!マルさんは凄いんだ・・・・・・ん?2人?」
「あ、ああ?クリスの姉替わりだっけ?その超絶軍人美人さんと、シーマって言う絶世の美少女が――――」
「それちょっと違うわよ?」
『ワンコ(ちゃん)?』
ヨンパチの説明がどうやら聞こえていたのか、一子は青ざめていた顔を一転して補足する。
「シーマさんは一見美少女に見えるけど、美少年の男の子よ!」
『なん・・・だ、と・・・?』
「あんなに美人なのに男ぉ!?誰得だよっ、チッキショォオオオオオオ!!」
ヨンパチを始めとするクラスの数名の男子諸君は、打ちひしがる。
しかし得する者は存在するのだ。
「マジ?やっべ、押し倒して速攻食いに行かなきゃ系!」
「アンタは少し落ち着きなさいよ・・・。そもそもSクラスに入った奴よ?相手してくれるかも解んないんだしさ。――――それにしてもワンコの知り合い?」
「うん。士郎さんの家に住むようになった新しい住人さんの1人で、お姉様曰く『壁越え』って言ってたわ!」
「凄く強い人なんですね。それにしてもワンコちゃん、衛宮先輩の家で態々勉強教えてもらっているんですか?」
甘粕真与こと委員長からの質問に、先ほどの事を思い出さずに簡潔に答える。
「時々ね?それ以外は士郎さんがアタシの為に一日でも早く今の授業に追いつけるようにってために作ってくれた特製ドリルをやってるわ!」
「犬はいいなぁ!勉強とは言え、サムライたる衛宮先輩から教えを請えるなんて!」
「でもワンコ大丈夫なの?毎日毎日新しい武術鍛錬の師匠さんからの稽古終わると、何時もぐったりしてるじゃない」
「ヒィッ!?そ、そそそそそそそそ、しょれはははははあばばばばばば!!?」
『ワンコ!?』
先程の青ざめる姿が可愛く見える程に、一子は恐怖に震え上がる。
それを少し離れた席で机に倒れるように突っ伏している源忠勝ことゲンさん・ゲンは、枕代わりに使っている腕から僅かに覗き見をしていた。
(一子・・・。修業好きのアイツがあんなに怯えるなんて・・・。衛宮先輩のとこだから度は超えてないだろうが・・・少し探ってみるか)
新ジャンルの健康的なツンデレ不良は、大切な幼馴染の身を心配して行動しようと決意するが、取りあえず今は時間ギリギリまで寝る事にするのだった。
−Interlu
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