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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#11
闇夜の血闘 紅の魔術師VS幽血の統世王V 〜World's End〜
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うに立ち昇る、
「無限」 とも想える莫大な量のスタンドパワー。
「あ……あ……!」
 その黄金の輝きに、シャナは戦闘中という事も忘れて呆然となった。
 自分を追いつめた先刻の「能力」は、本当に男の言葉通り「原型(プロトタイプ)
その一端にしか過ぎなかったらしい。
 剣技で言えば、実戦では使用しない演武のようなもの。
 今から見せるその力こそ、真の本質。
 だが。
 ソレを見た自分は。
 一体、どうなる?
 黄金に輝くスタンドパワーが、やがて意志を持ったように
DIOの両手の間に集束していく。
 もうここまでくると、考えるまでもなくバカでも解った。
 次に繰り出される攻撃は、今までのうちで最大の速度と最大の強さと
最大の流法(ワザ)で以て繰り出される。
 否。
 ソレはもう 「攻撃」 などという領域に留まるものではないかもしれない。 
 黄金に輝くスタンドパワーがやがて手の中に一つの(ヴィジョン)を創り出した。
 その中に映ったモノ。
 その(ヴィジョン)は。



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!



 この世界の根源。
 全ての根源。
 数多の銀河と夥しい星雲から構成される。
『宇宙』




 DIOの背後に、一切の過程を消し飛ばして
巨大なスタンドのフォルムがいきなり現れた。
 そして。 
 その両腕が、高々と天空に向けて押し拡げられる。
「…………よ…………れ…………ザ……」
「逃げろオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ――――――――――――!!!!」
 アラストールの渾心の叫びに、そのDIOの言葉は掻き消された。
 そしてアラストールが叫ぶよりも「前」に、
シャナは足裏を爆散させて高速で宙に飛び去っていた。
 ビルの壁面を蹴り、眼下に輝くネオンを抜け、そして封絶を突き破る。 
 最早戦おう等とは考えなかった。
 ただただ逃げ切る事のみを考えていた。
 誇り高きフレイムヘイズにとって、
討滅すべき相手に背を向けて逃げる等という行為は
正しく死にも匹敵する 「屈辱」 だった。
 事実シャナは、己が使命を果たす為なら死をも厭わないという
高潔な覚悟をその身に秘めて今日まで戦ってきた。 
 しかし、今は、それを上回る感情がシャナの心を支配していた。



 太古より、全ての人間を蝕み続けてきた、心の深奥に巣喰う根治不能の病魔。
 誇りを、尊厳を、死すらも凌駕する精神の暗黒。
 その名は【恐怖】



 シャナは視界に存在する全てのものをがむしゃらに足場にしてDIOから距離を取る。
 その胸元でアラストール
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