Another story 素直な気持ちをこれからも
[9/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「好きだよ」
即答だった
「俺はみんな大好きだよ」
「......」
多分大地の言う《大好き》は恋愛の方じゃない
「真姫は....嫌いなのか?」
「なっ!?そんなわけないじゃない!私はみんな大好きよ!友達付き合いの苦手な私を受け入れてくれた。ラブライブに向けて頑張って時には騒いで時には怒られてまた1から頑張るμ'sのみんなが....」
私はなにを言っているんだろう
普段はそんな恥ずかしいこと堂々と言えるキャラじゃないのに
何故か今だけ大地に言わなきゃって思ってしまった
「はは....っ。どうした真姫?なんかいつになく素直じゃないか」
「.......私はアイドルやっててよかったって思ってるわ」
前の会話を切り上げ、ぽつりと呟く
私の雰囲気を察したのか表情を変えて頷く
「ううん、これからもやりたいって思ってる」
「......」
「私ね、幼い頃から医者になるために頑張ってきた。パパが私を後継者として頑張って欲しかったみたいだから....だからその期待に答えなきゃって。それが私の夢なんだって....思ってた」
私は小学のころから頭は良かった
授業で受けるテストはほとんど満点
90点を取ること自体が難しいってほどに
それに人と関わることが苦手でさらに成績がアレなため、友達なんていたかしら?って感じだった
別にいなかったからって寂しいわけじゃないわ
でもまぁ.....学校にいても勉強、終わってすぐ塾行って、ピアノのレッスンを受けて.....
これが医者になるための道なのだと思うと不思議と苦ではなかった
ここだけの話、私は本当は大地のことを小学のころから知っていた
名前だけは....
塾で受ける全国模試の上位ランキングに彼はいつもいた
『世の中にはすごい人もいるものね..』
と、彼の名前を見ていつも感心してたし憧れだって感じていた
「真姫」
自分の世界に入っていた私は大地の言葉で戻ってくる
「え?」
その表情は私が今まで見たのとのない慈愛に満ちた表情だった
思
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ