Another story 素直な気持ちをこれからも
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「教えて欲しかったらそれなりの言い方があるだろ?前に言っただろ」
うう.......そうだったわ....
前の時もちゃんと《教えてください》って言わないと教えてくれなかったわ
大地は手元のカップに入っているコーヒーを口にしながら意味深げににやりと笑う
「.......お、教えてください」
「そ、ちゃんとそういうのは大事だぞ。どれ?どの問題?」
ポンポンと頭を触りながら私の近くに椅子ごと接近する
彼の触ったところに少し温もりを感じた
ぷくっと頬を膨らませて睨む私の想いを知らずに
「どれどれ.....」
と問題をのぞき込む
テキストと宙を交互に眺めながら真剣に考え込む彼の表情をそっと伺う
別にかっこいいとか、そんな感じで見ていわけじゃないからね!
ただ.....そんな顔もできるんだな〜って思っただけよ!
そうこうしているうちに「あ〜そっか...おっけおっけ」
と、うんうんと頷いてシャーペンで解説で何か書く
「難しかった?」
「いんや全然。準一級で出た内容とほぼそっくりだったから」
「そう.....」
いいか....ここはまずこの構文があって...。大地の解説は音乃木坂の先生の解説よりずっとわかりやすい...
先生やってもいいんじゃないかと思うほど
大地に授業なら真面目に受けたいわ....
でも、大地が先生だったらなんだか疲れそうだわ
いつも余計な事言って海未やにこちゃんを怒らせるのよね
でも前ににこちゃん言ってたわね.....
『大地は.....もしかして穂乃果のこと好きなんじゃない?』
思い出すだけで胸のあたりにちくちくと刺さる何か
まさか...とは思うけど大地に限って好きな人がいるとは思えない
みんなにセクハラやって迷惑かけているけどどうにもそこが掴めない
なんであんたはそうなの?
「あ?そろそろ時間だな」
時刻は6時前。
時が経つのは早くあれから5時間も勉強していたことになる
今日はとても有意義な勉強が出来たわ
もう少し一緒にいたい気もするけど彼にも予定というものがあるみたいでこのでお開きとすることになった
「そうね.....」
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