Another story 素直な気持ちをこれからも
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..恋バナに花を咲かせたことなんてない
自分のこの性格上、素直になれない分友達も多くはなかった
たまにクラスの人と話しをするだけ、それ以外は家に帰ってからも塾に行ったりピアノのレッスンを受けたり、パパとママの病院にいってそこで見学したり
『真姫には将来パパの跡継ぎやってもらいたいな....』
昔パパから言われた願いを叶えるために必死に勉強してきた
それこそ、死に物狂いで.....
でもやっぱり音楽を諦めることはできなかった
音乃木坂学院
入学してからもずっと悩んでいた
ここには音楽系の部活が多く、特に合唱部に入りたいと思っていた
歌う....というわけではなくピアノが大好きだから
でも、医者の跡継ぎとして諦めなければいけない
ピアノは....音楽は終わらせなければいけない
そこで、右往左往していた私を救ってくれたのが彼
今私の目の前で「あ〜っ!!一年前の問題忘れた!!どーやるんだー!」
と、ガシガシ頭を掻きむしりながらもがく先輩がそう。
「なに騒いでるのよ...」
「..え?あ〜真姫か。いやさ、去年の模試の問題やってるんだけど、どーやるんだったかな〜って」
「ふ〜ん....」
どんな問題かしらと思ってひょいと覗き込む
「.......」
「.........」
これは前に授業でやった問題の応用編ね。
私はすぐに解けてしまった
「私解ったわ」
「ほんとかっ!!」
大地はガタンと立ち上がり私の手を握る
「頼む!教えてくれ!!」
「え.....?」
必死に懇願する彼を見て、くすりと笑ってしまった
「な、なんだよ....そこ笑うところ?」
「前にもこんな感じのことあったな〜と思っただけよ」
「前って....あれか、土下座の」
大地や穂乃果に作曲して欲しいとお願いされた日々を思い出す
「あの時のあなたの土下座には呆れたわ....」
「う、うるせぇな...///必死だったんだよ」
顔真っ赤にしちゃって....
「そんなことは今はいいわ。とにかくこの問題教えて欲しいのね?」
「あぁ、お願い。代わりに真姫のお願いも《できる範囲》ならきいて
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