第26話 崩れる予感
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...そうだね...楽しみだね!」
ことりは無理に笑顔を作る。だけどやっぱりすぐにしゅんと肩を落とす
「だよね〜!文化祭が待ち遠しいな〜っ!!」
違和感ありありのことりに見向きもせず穂乃果は赤く染まった空を眺めながら歩く
「ことり.....」
海未はことりの肩に手をのせて、心配そうに見つめる
「......」
俺は海未の側に行って耳元で囁く
「なんですか?」
「(海未....今日はことりと一緒にいてやれ。話を聞ければ聞いて欲しい)」
「(わかりました....穂乃果は?)」
「(穂乃果は俺と一緒に帰る。任せたぞ、海未)」
こくりと頷いたのを確認して
「よし、穂乃果。俺ほむまん食いたくなった。奢れ」
「ええ〜?穂乃果も今月ピンチなんだよ!ダメ〜」
俺は無理矢理穂乃果の背中を押して穂乃果の家に向かう
「いいからいいから〜!」
「ちょちょっと大くん!押さないでって、あれ?ことりちゃんと海未ちゃんは?」
「なんかあの二人用事あるとかでどっか行った」
「そっか〜。穂乃果に一言かけてくれてもよかったのに」
ぶつぶつ言いながら2人でまた歩き出す
本当に穂乃果はことりの異変に気づいていないみたいだった
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ことりside
部屋....物が少なくなってきたなぁ〜
机、教科書、ベッド、服、アルバム
それ以外の私物はもう部屋の隅で山積みになっているダンボールの中
私は真っ暗な部屋の中で1人ぼんやりと立っていた
「穂乃果ちゃんや大地くんに伝えなきゃいけないのに.....」
まだ何も伝えられていない
本当は言わなきゃいけない
穂乃果ちゃんと居られて楽しかったよ、と。
今までありがとう、と
私は自分の夢を叶えるために大事な友達や場所を犠牲にするね、と
だから.....ごめんね、と
でも穂乃果ちゃんはラブライブだけしか見ていないから私の話なんて聞いてくれそうにない。私の異変に気づいた海未ちゃんや大地くんは心配そうに私を見ていた
コンコン
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