第26話 崩れる予感
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話が合ったんじゃあないだろうか....
「すみません。そこまで聞く余裕私にはなかったです....」
俺は頭をフル回転させて記憶をたどる
留学........留学.......お別れ.......ん?お別れ?......あ
まてよ....確か絵里さんが加入する前に....
『あなたは自分の叶えたい夢より今の時間、場所、友達を大切にしたいですか?それとも叶えたい夢に向けて全てを犠牲にして追いかけますか?』
.....そうだ。この時だ!
この時からことりは知っていたというのか!?
しかし.....それにしては期間がありすぎるな。
こんなに時間があったのにどうして相談してくれなかったんだろうか...
「いやその前に....だから....」
『大地?どうかしましたか?』
「あ〜いや...なんでもない」
「それで.....私はどうしたらいいのでしょうか?」
海未はか細い声で尋ねる。きっと辛いのだろう....辛くないわけなんてない
海未にとって穂乃果と同等にことりのことを好きなはずだ
小さい頃からずっと一緒に過ごしてきたのだから尚更.....
「とにかく、文化祭が終わったらすぐみんなに伝えるべきだ。もちろんことりの口から」
「で、ですがことりがちゃんと話してくれるかどうか....」
「話してもらえないのなら海未や俺が代わりに言う事だってできる。でもそれじゃダメなんだ、ちゃんと本人が伝えなきゃ....ダメなんだ」
雨は止む気配はない。むしろ、もっと酷くなっている
雨の落ちる音が俺の焦る気持ちを更に引き立てる
頼む......無事に文化祭が終わってから....時間があれば....
俺は後悔した。なぜあの時....ことりと一緒に帰った夕方の帰り道。
俺は追求しなかったのだろうか....
悔しさのあまり、ギリリッと歯を食いしばった
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
生憎、文化祭当日は雨となった。
昨日よりは降っていないが、こう悪天候だといつまた土砂降りになるかわからない。
衣装に着替えたμ'sの顔にも影が差
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