第六章
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にかけられることになった。その被告人が収容された監獄の中でだ。
彼は己の弁護士にだ。こう言ったのである。
「私は後悔はしていない」
「貴方がされたことについてですか」
「その全てにだ。後悔していない」
こう言ったのである。
「何一つとしてな」
「御言葉ですが」
ここでだ。弁護士はそのゲーリングにこう返した。
「貴方は。ナチスでの責任以外にもです」
「ナチスを、総統を裏切ったことについてか」
「そのことについても批判を受けています」
「そうだろうな。当然のことだ」
わかっている口調だった。自分自身でだ。
「あのことはだ」
「では何故そう言われるのですか」
「それが正しいと思ってしたからだ」
「だからですか」
「そうだ。確かに私はこのままでは決定的な破滅に至ると思いだ」
そう思いだ。そしてだというのだ。
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