第五章
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「そう思う。総統閣下にも度々叱責を受けている」
空軍のふがいなさはヒトラーの耳にも入っている。それ故にだった。
「やがては後継者からも脱落するだろう」
「では閣下にとってはですね」
「喜ばしい事態になりますか」
「そうだ。私は総統になるつもりはない」
自分はそうした者ではないとわかっているのだ。この状況でもだ。
「だがそれでもだ」
「航空相は総統にはさせない」
「決してですね」
「そうだ。しかしだ」
「しかし?」
「しかしといいますと」
「総統閣下の次の国家元首だが」
それはだ。誰かというとだったのだ。
「私にはわからない」
「航空相ではないにしろですか」
「それでもですか」
「そうだ。果たして誰なのか」
ゲッペルスは難しい顔になって側近達に話していく。
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