暁 〜小説投稿サイト〜
反逆者
第五章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「そう思う。総統閣下にも度々叱責を受けている」
 空軍のふがいなさはヒトラーの耳にも入っている。それ故にだった。
「やがては後継者からも脱落するだろう」
「では閣下にとってはですね」
「喜ばしい事態になりますか」
「そうだ。私は総統になるつもりはない」
 自分はそうした者ではないとわかっているのだ。この状況でもだ。
「だがそれでもだ」
「航空相は総統にはさせない」
「決してですね」
「そうだ。しかしだ」
「しかし?」
「しかしといいますと」
「総統閣下の次の国家元首だが」
 それはだ。誰かというとだったのだ。
「私にはわからない」
「航空相ではないにしろですか」
「それでもですか」
「そうだ。果たして誰なのか」
 ゲッペルスは難しい顔になって側近達に話していく。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ