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Bitter Chocolate Time
1.故障
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がら階段を上ってくるケンジを見つけて、マユミは部屋の前で彼を呼び止めた。

「ケン兄、腕、どうかしたの?」
「ん? いや、最近泳ぎ方を変えたんだ。筋肉の張り方が今までとは違う」
「え? だって春の大会明後日じゃん。直前になってそんなことしない方がいいんじゃない?」

「記録、伸ばしたいし」ケンジは言葉少なにぽつりとつぶやいた。

「マッサージしてあげようか?」
「え? い、いいよ、マユ」
「何赤くなってんの?」
「お、おまえに今、マ、マッサージしてもらったら、そのままなだれ込みそうだよ」
「いいじゃん、なだれ込んでも。だって、」マユミは恥じらいながら続けた。「あたし、明日の晩は学校の合宿所に泊まるから、ケン兄といっしょに眠れないよ……」
「そうか、マユ、明日は帰ってこないのか……」
「そんな悲しい顔しないで。一晩だよ、たったの」マユミは自分に言い聞かせるように言った。
 ケンジはマユミの目を見つめてぽつりと言った。「一人で寝るの、寂しいな……」


「ほんとにぱんぱんだね。ケン兄の腕がこんなに硬くなってるのって初めてじゃない?」マユミは自分の部屋にケンジを招き入れ、彼の腕を両手で揉みほぐしながら言った。
「お前もそう思う? やっぱり俺にはだめなのかな、あのフォーム……」
「ケン兄に合ってないんじゃない?」
「コーチにも同じこと言われた」
「無理しないで」
「ここんとこタイムが伸びてないから、俺、ちょっと焦ってた。明日、もう一回やってみて、だめだったら諦めるよ」
「それがいいよ」
 マユミはそう言ってケンジの身体に腕を回し、キスを求めた。ケンジもマユミの背中に腕を回し、唇同士を合わせた。お互いの舌や唇を味わいながら、二人はマユミのベッドに移動し、着衣を脱ぎ去った。

「きて、ケン兄……」
「マユ……」

 ケンジはマユミの頬を両手で優しく包み込んで、再び時間をかけて彼女の唇を味わった後、首筋、鎖骨、乳房へと舌を移動させた。「あ、あああ……。ケン兄……」ケンジの口がマユミの乳首を捉えると、彼女の身体がびくん、と反応した。
 ケンジは右手の人差し指と中指をぺろりと舐めた後、マユミの秘部にあてがい、クリトリスをそっと撫でた。「あ、ああああ、身体が熱く、熱くなってる……」
 そしてケンジの指がマユミの谷間に入り込む頃には、すでにマユミの中はじっとりと潤い、ケンジを受け入れる準備を整えていた。

「ケン兄……」マユミの手がケンジの分身を求めてさまよった。
「マユ……」ケンジが再びマユミの唇を自らの口でふさぐと、マユミは恍惚の表情でケンジの唇を味わいながらその手でケンジのペニスを自分の谷間に導いた。

「入れていい? マユ……」ケンジがマユミの耳元で囁いた。
「いいよ、ケン兄、来て」

 ケン
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