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ぶそうぐらし!
第25話「しまい」
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らもう放送してるだろうし。」

  さて...これで聞こえるか...?

『.....ザザ...ちら.....東...都...ザザ...』

「っ...!」

  何かが聞こえた。すぐさま周波数などを合わせにかかる。

「静かに...!」

『ザザ....こちら東京都。現在、生存者の保護を行っております。この放送を聞いた方は目印となるものを示してください。ただ、奴らは音に敏感なので、決して音の大きいものは使わないように...。繰り返します....』

「これって...!」

  ラジオから聞こえた男性の声。
  ノイズ混じりでよく聞こえなかったが、どうやら生存者の保護を行っているらしい。

「東京か...。ここから行くには少し遠いな。...そんな事言ったら関西方面はどうなんだって話だけど。」

  それにしても目印となるものか...。わかりやすいのは信号弾だが...。
  まぁ、そんなものが大学にあるはずがないか。

「あの!校門の方に何かが...!」

「っ...!....あれは....!」

  佐倉先生が校門の方に何かを見つけ、俺もそっちを見て驚愕する。
  そこには、明らかに普通じゃない車がいくつもあったからだ。

「っ、誰か出てきた...!」

「誰か双眼鏡!」

「遼!」

  蘭が誰かが出てきたのを見たので、俺は母さんからパスされた双眼鏡を覗く。
  そこに映っていたのは...。







「っ....!?親父...!?」

  ...親父だった。








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