第25話「しまい」
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ならばそれでよし。もしまだだったら...落ち着いた所で瑠璃ちゃんに会せるわ。」
「...はい。」
とりあえずの方針を決め、私は部屋を後にする。
ちゃんと交代しながら様子を見るように、他の皆にも伝えておこう。
=遼side=
「....そうか...。」
「問題は瑠璃ちゃんの方ね。あの子、きっとショックを受けるわ。」
母さんから事情を聞き、俺は少し思案する。
「...とりあえず、今日は俺達も休むべきかな。悠里の様子は...母さん、見てくれるか?俺も交代するし。」
「いいわよ。...ところで...。」
母さんが部屋を見渡す。
由紀と瑠璃が仲良くなってるのはいいとして、大学組が緊急マニュアルを持っているのが気になったらしい。
「...高校の方にあったマニュアルなんだ。...まるで、今起きているパンデミックを予期していたみたいでな...。」
「...ちょっと見せて。」
アキさんが持ってたマニュアルを母さんが読む。
「...なんてこと。これなら、ここに食料とかがあるのも納得だわ...。」
一通り読み終わり、母さんはそう言う。
「うちの大学を目指したのは、これがあったからかぁ...。」
「ランダルコーポレーションっていうのはなんか怪しかったんで...。」
俺がそう言うと、桐子さんは納得するように頷く。
「確かに。こういうのって製薬会社が黒幕な場合多いからねぇ。」
「それ、一応ゲームでの場合でしょ?確かに“薬”って言うのは怪しいけど。」
まぁ、アキさんの言う通り、それはゲームによる先入観からだ。
実際はどうなのか分からない。...怪しいのには変わりないが。
「あの...そういえば先輩方はどうしていたんですか?」
「武闘派がいるって聞いたけど...。」
美紀と胡桃がおずおずと聞く。
「武闘派...武闘派かぁ...。」
「前まではアレだったけど、香織先生が来てからはちょっと変わったんだよね。」
「あいつらも、別に悪い奴らじゃないんだけどね。」
そう言ってから、武闘派について少し説明してくれる。
なんでも、大学でもどんどん人が死んでいったようで、そこで武闘派となる一部の人達が戦える人を優遇した結果の派閥みたいなものらしい。
...母さんが来てから変わったとは....?
「....で、香織せんせーが来た時も君達のように威嚇されてね...そこでせんせーがブチギレて逆に制圧。ボクらとの関係を少し飽和してくれたんだ。」
「母さん...。」
「だって、子供に対して容赦なく威嚇してくる
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