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戦姫絶唱シンフォギア〜海神の槍〜
EPISODE7.正義とは誰にとって正しき義なのか
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「少し、考えさせてもらえませんか?」
「自由にしろ。これは俺が考える事じゃない。」
キョウヤは、あえて響を突き放し、響は自分の部屋に戻る。
「キョウヤ、あれで良かったの?」
「聞いていたのか、美冷。」
「うん。確かに、キョウヤの言うとおり危なっかしいね。」
「だろう。まあ、だからこそ話し甲斐があるんだけど。」
「ほどほどにね。」
「解っているよ。ところで美冷、正義って何だ?」
「またその質問?そんなの、みんなバラバラだから答えられないよ。」
「解っている。だから美冷の正義を聞きたいんだ。」
「私は、キョウヤの信じる道を明確にする。それが私の正義で、私の大義。」
「そうか。美冷、今から天羽々斬の装者の所に行くぞ。」
キョウヤは美冷の手を引っ張って動く。
「翼さん、だっけ?」
「ああ。あいつに興味を持ってな。」
「解った。一緒に行くよ。」
二人は、翼の入院している病院に向かった。

「風鳴翼、入っても大丈夫か?」
キョウヤは扉の外から話しかける。
「何の用だ。」
「お前に合わせたい人が居る。」
「緒川さんから話は聞いている。お前の婚約者だろう。」
「そうだ。話すだけならいいだろう。俺も、お前に話したい事があるんだ。」
「そうか。今は緒川さんもいる。入って大丈夫だ。」
「失礼するよ。」
キョウヤと美冷は翼の病室に入って行く。
「そこに居るのが、お前の婚約者で、青龍偃月刀の装者か?」
「はじめまして、かな?鈴 美冷です。キョウヤからは話を聞いています。キョウヤが御迷惑をお掛けしました!」
美冷は深々と頭を下げる。
「どうした、急に!」
翼は突然の事で驚く。
「話では、翼さんの考えを否定して侮辱した挙げ句、戦闘訓練で一方的な攻撃で傷つけたなんて!本当はキョウヤに謝らせたいけど、今キョウヤに謝らせてもいい結果になりません。ですから、今は私が代わりに謝らせて下さい。」
美冷は再び頭を下げる。
「そんな、私も困る。」
「美冷さん、そんなに思いつめないで下さい。本当は、別の用事があったのでしょう。」
そんな美冷に緒川は落ち着かせる。
「はい。キョウヤが、翼さんにお話があるみたいで。」
「私に?なんの話だ?」
「風鳴翼、お前の中の正義ってなんだ?言っておくが、一般倫理における正義の事は話に出さないでくれ。俺は人間、風鳴翼の中にある正義を知りたいんだ。」
「私の正義……私は、自分というものを考えた事なんてなかったな。私は、常に風鳴家の顔を汚さないように自分を殺して防人として戦い、生きて来た。だから、自分というものが解らないんだ。」
「果たして、本当にそうかなぁ。」
「どういう意味だ。」
「今更だと思うが、お前の歌、暖かかったぞ。心を捨てた歌とは、思えなかったぜ。」
「本当か?」
「多
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