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善意の裏
第二章
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 周りにいるアメリカ人達がだ。こう言うのだった。
「議会を開きです」
「そしてアメリカの優れたシステムをさらに取り入れましょう」
「そして顧問のさらなる受け入れです」
「それを行いましょう」
「そ、そうだな」
 王はだ。彼等の言葉に玉座から応えた。見れば玉座はアメリカ人達に囲まれている。生粋のハワイ人達もいるがかなり少なくなっている。
 そしてアメリカ人達がだ。王に口々に言うのだった。
「軍港も整えてです」
「そこにアメリカ軍を入れましょう」
「そうすればハワイはアメリカ軍が守ってくれるようになります」
「ハワイにとってもいいことです」
「いや、軍は」
 ここでだ。若い王、アメリカの服を着ている王は微妙な顔になった。
 そしてその顔でだ。アメリカ人達にこう言った。
「それはだ」
「それは?」
「それはといいますと」
「ハワイの軍で守るべきではないのか」
 王としてだ。顧問の彼等にこう言ったのである。
「やはりな」
「いえ、ハワイ王国軍は少ないので」
「数が少ないです」
「しかも装備が弱いです」
「ですから止めましょう」
 王の考えはだ。顧問達によって否定された。
「やはりアメリカ軍です」
「アメリカ軍は友人としてハワイ王国を守ります」
「ですからお任せ下さい」
「我が国に」
「わ、わかった」
 戸惑いながらもだ。王は顧問達に答えた。そしてだ。
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