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正義
第一章
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悪に傾いた。それを見てだ。
 アストレイヤは厳しい顔になりだ。こうその盗人に告げた。
「悪です」
 こう言ってだ。彼が盗んだと告げた。まずはそうなった。そして次はだ。
 不倫を責められた若妻だ。若妻は必死に夫に対して無実を主張する。天秤はというと。
 右に傾いた。つまり若妻は潔白だった。今度は。
「善です」
 アストレイヤは微笑んで告げた。若妻は潔白だった。
 それからだ。裁判を行っていく。そうしてだ。
 善と悪をそれぞれ数えていく。それはヘルメスが行っていた。
 そうして裁判を進めていってだ。その結果だ。
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