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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第74話
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構えているワジは静かな笑みを浮かべ

「オラアアアアアッ!」

ヴァルドは叫び声をあげた後ワジと共に強烈な一撃を警備隊員達に叩き込んだ!

「ハッ………大したことねえじゃねえか!このヴァルド様の力にかかりゃあ、警備隊なんざ―――」

警備隊員達の様子を確認したヴァルドが嘲笑したその時

「「……………………」」

「な、なんだコイツら!?」

「だから言っただろう?薬をキメてタフになってるって。行方不明になった君の所のディーノ君と同じさ。」

警備隊員達は立ち上がり、その様子に戸惑っているヴァルドに呆れた表情で溜息を吐いたワジは説明をした。



「チッ……そういう事か。どうやら落とし前を付ける必要がありそうだな……てめえら、始めるぞ!」

説明を聞いたヴァルドは舌打ちをした後警備隊員達を睨んで叫んだ!

「ウ―――ッス!」

するとどこからか青年達の声が聞こえ

「フフ……こちらも聖戦の準備を!」

了解(ヤー)!」

ワジが号令をかけると青年達の声が聞こえ、そしてサーベルバイパーとテスタメンツの青年達が警備隊員達を包囲し、アッバスがワジの背後に現れた!

「準備完了―――いつでもいいぞ、ワジ。」

「フフ……それでは聖戦を始めよう。」

アッバスの言葉にワジは頷き

「暴れるには丁度良い夜だ………てめえら、一人残らず叩きのめしてふん(じば)れ!」

好戦的な笑みを浮かべたヴァルドは大声で号令をかけた。

「おおっ!!」

するとサーベルバイパーとテスタメンツの青年達は警備隊員達との戦闘を開始した!

「あの方達は……!」

「執事長並びにメイド長、副メイド長をIBCにて発見しました!なお、お嬢様達や”西風”のお二人もいらっしゃっています!」

「既に警備隊と戦闘を開始している謎の若者達に遅れず、私達も続くぞ!」

「はいっ!!」

更に港湾区に現れたメイドや執事の団体が次々と港湾区に現れる警備隊員達との戦闘を開始した!



〜IBC〜



「あいつら……!」

「しかも結構、押してます……!」

「はは………プロ相手にやるじゃねえか!」

「うふふ、他の人達も到着したみたいね♪」

「それに皆さん、全員ご無事のようでよかったです〜♪」

「やれやれ……来るのが少々遅いぞ。」

「フフ……細かい事は今はいいじゃない。」

(あの二人は……!何故、あの二人がクロスベルに………)

港湾区の様子を見たロイド、ティオ、ランディは明るい表情をし、レンとフェリシアは笑顔を浮かべ、呆れた表情で溜息を吐いたジョーカーにフローラは苦笑しながら指摘し、不良集団の中に混じっているある二人を見つけたルフィナ
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