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第四章
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いい。とにかくだ」
 誰もわからなかかったことは今の話の本題ではなかった。それでだ。
 彼はあらためて患者に顔を向けてだ。こう言ったのだった。
「貴女は重度のマゾヒズムで相手とそうしたことをして愉しんでいてその中で危険な状態になり相手が恐怖を覚えて通報してきた。そういうことですね」
「そこまでおわかりなのですか」
「簡単な推理です。しかしその通りですね」
「はい・・・・・・」
 苦い顔でだ。患者も頷く。
「そうです」
「ですね。では二度とこうしたことがないようにです」
 その為にだというのだ。
「貴女の詳しい経歴等をお話下さい。病院の外には漏らしませんので」
「わかりました」
 こうしてだ。美女はようやく自分のことを話すのだった。その結果わかったことは。
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