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憑依貴族の抗運記
第6話、礼儀正しく見える男
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飲む。

 いやはやフレーゲル男爵は貴重な人材だ。酒の味がよくわかっている。しかも高そうな美味い酒のプレゼントだ。

 お小遣いを集られると思っていたが、なかなかどうして出来た奴だ。俺はちょっと誤解していたのかもしれない。

「これは美味い」

 俺は素直にワインの味の感想を伝える。俺の喜びはフレーゲルの喜び。彼も嬉しそうだ。

 いや、こんな美味しいワインを持ってきていたなら、椅子くらい勧めてやるか・・・

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