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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#5
逆襲のシャナ 〜Der Freischutz〜
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 半開きの口のまま唖然となる承太郎。
「ッはは!! あははははははははははははッッ!!」
 シャナは大きく陽気な声で笑いながら承太郎の背中を、
といっても届かないので腰の辺りをバシバシと何度も叩く。
「ふ、ふ、ふ」
 いつのまにかアラストールまでが、忍び笑いを漏らしていた。
 それらが意味するものを全て、その鋭敏なる頭脳で完全理解した承太郎。
 目深に被った学帽の鍔で表情が伺えないその彼の全身から、
静かな、しかし途轍もない怒りと共に空間を歪めるかのような
激しい威圧感(プレッシャー)が湧き起こる。



 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッ!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!




「てぇぇぇめえええええぇぇぇぇぇ―――――――――ッッッッ!!!!」
 目の前で無邪気に大笑いしている少女にものの見事にハメられた事と、
羞恥との相乗効果によって完全に「プッツン」した承太郎は背後で高速出現したスタンド、
スタープラチナと共に音より速くその拳を振り上げる。
「あははははははははははは!! まぁッ!! ちょっと! 待ってッ!!
うそ! うそ! 冗談よ冗談ッ! “承太郎”ッ! 」
 シャナが笑いながら広げた片手をこちらに向けて承太郎を制する。
 痙攣で引きつるのか右手は脇腹の位置に寄せられていた。
「ふ、ふ、よもや貴様がこうも簡単に掛かるとはな。
あまり想定通りに行き過ぎると返って笑いが出るというものだ。
「機」はないと思っていたが、どうやらこの子は戦略の女神に
祝福されているらしい……ふ、ふ、ふ」
……どうやら、周到に準備していたらしい。
 先刻、自分を「クソガキ」呼ばわりした事を相当根に持っていたようだ。
 アラストールにはアイコンタクトで
“それらしく” 黙っていろとでも合図したのだろう。
 タイムリミットは家につくまでの短い間というのにも関わらず、
タイヤキでカモフラージュしながら綿密に策を練り、
自分からは話を振らずに承太郎が話しかけてくるのをジッと待っていたのだ。
 話す口調に緩急を付けていたというのも、今想えば狡猾な伏線だ。 
 今、目の前で笑う少女は、先程の戦闘のときとはまるで別人。
 まるで初めての悪戯が成功した子供のように無邪気に笑っていた。
「こ……この……クソガキ……ッ! ただモンじゃあねぇ……」
 その美貌を、苦虫50匹まとめて噛み潰したような表情で歪め、
承太郎はブツけ処のない拳をブルブルと震わせる。
「まぁ、堪えよ。空条 承太郎。暖気(だんき)も時には必要であろう?
それに貴様も「弱み」を知っただけ利もあったではないか?
肉親が絡むと、冷静な貴様も我を失う」
 アラストールの穏やかな言葉に、承太郎
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