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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第67話
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ない!?」

その様子を見ていたイリアは興奮し

「とにかく避難してください!」

「リーシャお姉さん!劇場の中にいる他の人達にも今夜は絶対に建物の中から出ないように言っておいて!」

エリィとレンはイリア達に警告した。するとその時裏通り方面で戦闘を繰り広げていたセルゲイ達がロイド達に追いついた。

「おい、何をしている!?」

「警察本部に急ぐぞ!」

「はい………!」

「そちらの二人はすぐに建物内に避難して!」

ロイド達と共に行政区方面に向かった。

「ワオ!凄いライブ感じゃないの!?よーし、こうなったらあたしも………!」

ロイド達の行動を見ていたイリアは状況がわからず興奮していたが

「イリアさんっ!いいから避難しましょう!」

「ちょ、リーシャ!引っ張らないでってば―――」

真剣な表情のリーシャに無理矢理引っ張られながら劇場の中に避難した。



〜行政区〜



「君達、どういうつもりだ!警備隊司令の命令かね!?事と次第ではタダでは済まんぞ!?」

一方その頃、市庁舎の入口付近で警備隊員に包囲されているマクダエル市長は警備隊員を睨んで警告したが

「「……………………………………」」

「くっ………(この生気のない目は………!?)」

何も言葉を口にせず虚ろな目で自分達を見つめる警備隊員の様子に戸惑った。するとその時、何かが叩き付けられる音が聞こえて、音が聞こえた方向にマクダエル市長達が視線を向けるとそこには警察本部のシャッターが降りた入口をスタンハルバードで攻撃している警備隊員達がいた。

(あ………)

(まさか本部が……!?)

(し、市庁舎も………!)

(あの様子じゃ本部に避難する事は無理ね……!)

(せめて一時的に潜伏できる場所がどこかにないのかしら……?)

その時、行政区にロイド達と共に到着したティオ、ダドリー、エリィは状況を見て驚き、レンは厳しい表情で警察本部を見つめ、ルフィナは不安そうな表情で考え込んでいた。



(………あのシャッターは簡単には破れん。しばらく持ちこたえられるだろう。追っ手が来る………噴水前を迂回して中央広場に戻るぞ!)

(アイサー!)

(フラン………みんな………無事でいてくれ………!)

そしてセルゲイの指示にランディは頷き、ロイドは厳しい表情で警察本部を見つめた後、警備隊員達の背後を駆け抜け、ロイド達に気付いた警備隊員はロイド達を追い始めた!

(おじいさま………ご無事で………!)

セルゲイ達と共に牽制攻撃を行っていたエリィは一瞬市庁舎の前にいるマクダエル市長に視線を向けた後、ロイド達の後を追って行き

「エ、エリィ………!?ええい、そこをど
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