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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#4
DETERMINATION 〜決意〜
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みが早々に去っていく。
「フン……」
 承太郎は小さく鼻を鳴らすと学帽の鍔で目元を隠し、シャナと共に歩き出した。
 黄金色に輝きながら黄昏の終焉を迎えつつある繁華街で、
派手な学ランに身を包んだ長身の美丈夫と、
黒いコートを着た小柄な美少女の組み合わせは、
その身長差も相俟()って恐ろしく目立った。 
 相乗効果によりその存在感が歯車的砂嵐の小宇宙と化した為、
二人が歩むにつれて人込みが旧約聖書の十戒のように割れていく。
 周囲から無分別に寄せられる好奇の視線や言葉。
 中には映画か何かの撮影と間違えてTVカメラを探し出す輩までいた。
 それらを一切気にも止めず、承太郎とシャナはざわめく人の波を切り裂いていく。
「……早ぇトコ 「説明」 してくれンのを期待してるんだがな」
 承太郎の呟きにシャナはいきなり冷淡に告げた。
「アレはもう「人間」じゃない、ただの(モノ)よ」
「……なんだと?」
 再び視線が尖る承太郎にシャナは更に冷淡に告げる。
「本物の “人間だった存在” は、『紅世(ぐぜ)(ともがら)』に存在を喰われて、とっくに消えてる。
アレはその存在の消滅が世界に及ぼす衝撃を和らげるため置かれた
“代替物” 『トーチ』 なの」
 端的な言葉を、承太郎はその怜悧な判断力ですぐさまに分析し、そして理解する。
 シャナもそれを見抜いた上で話していた。 
「トーチ? 代替物……だと? つまりアレはさっきのスタンドみてぇな
人形に喰われた人間の成れの果て “残り滓” ってコト、か?」
 追い討ちかけるようにシャナが続ける。
「そうよ。理解が早くて助かるわ。周りにぞろぞろ歩いてるのも見えるでしょ?
そいつらもみーんな、喰われた残り滓。この近くに、さっきみたいに、
『存在の力』 を集めて喰ってる “紅世の徒” の一人がいるのよ。その犠牲者ってわけ。
別に珍しくもない、世界中で普通に起きてることよ」
 承太郎は今度は黙ってシャナの言葉を聞いていた。
 途中一度、周りの『トーチ』を見渡すと、視線を落として俯く。
「……」
 何も言わず、表情は伺えないが怒りに震えているのが解った。
「そんな大事が起こってんのに誰も気がつかねーのは、
さっき周りにあった赤い “壁” みてーなヤツの所為か?
確かそこのジジイが “フーゼツ” とか言ってやがったな?」
 そう言って承太郎は、その細い整った顎でアラストールを差す。
「ッ!? ……おまえ……意外と鋭いわね?」
「……我の事は 『アラストール』 で良い」
 シャナが驚きと、アラストールが珍しくムッとした声を上げたのはほぼ同時だった。
「正確には、あの壁の中の空間。あそこは世界の流れ、「因果」から
一時的に切り離されるから、周りに何が起こったかを
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