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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-C古代遺失物管理部・機動六課〜Forward〜
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って褒めちぎっていた戦技教導官である高町なのは一等空尉――なのはさんが隊長を務めるスターズの分隊員として過ごしている。陸士訓練校からの腐れ縁とも言える相棒(なんて小っ恥ずかしいから言えないけど)であるスバルと同じ分隊員だ。何が悲しくてずっと一緒なんだか。

(だけどそれ以上にあたしは幸運だと思うのよね)

あたしはいつか執務官になるって夢がある。元々は亡くなったお兄ちゃんの夢だったけど、今ではあたしの夢だ。そのためにはまず、もっと実力を身につけないといけない。そんなところに、管理局内の中でもトップクラスの知名度と戦力を誇るチーム海鳴、そのメンバーからの直々のスカウトでここ機動六課に入ることが出来た。
そこで直属の上司である戦技教導官のなのはさん、戦技教官のヴィータ副隊長からは戦闘技術を学べて、別の分隊長を務める執務官であるフェイトさんやその補佐官のアリシアさんからは執務官になるための試験対策などを教われる。

(これほど最高の環境はそうそうないわ。部隊の運営期間は1年。1年もあるって言えるけど、逆に1年しかないとも言える。けどこの1年で強くなって、見返してやるわ。ランスターの弾丸は全てを撃ち抜くってことをね)

お兄ちゃんの口癖だった、ランスターの弾丸は全てを撃ち抜く。その言葉を、お兄ちゃんの死を愚弄した地上本部の連中に認めさせてやる。そのためには教わった戦闘技術や知識などは完全にものにしないといけない。

「ぅあ〜」

いま居るのは隊員たちの執務オフィスで、実働部隊の前線組(フォワード)のあたし達も訓練がない時は普通にデスクワークをこなすんだけど、「うっさい、スバル。他の人に迷惑でしょ」スバルが唸り声を上げて仕事をたびたび中断する。

「だって〜。デスクワークってやっぱ苦手なんだもん〜」

「あんた、前の陸士隊でもデスクワークでぶー垂れてたわよね。ちゃんとしなさいよ? どこの部隊へ行ってもデスクワークはあるんだから、ちゃんと出来ないと苦労するわよ」

「あーい」

サクサクと仕事を片付けた直後、昼休みを知らせるチャイムがオフィス内に鳴る。キーボードのキーを打つ以外に音が無かったオフィス内が一気に人の声に溢れる。スバルは「あー、お腹空いた〜!」なんて大きな腹の音を鳴らした。

「午後からはなのはさんの訓練だし、お腹いっぱい食べておかないと絶対に乗り切れないよ〜」

「あたしはそこそこ胃に空きを作っとくわ」

「え〜。あ、ダイエット? 体に良くないよ?」

「違うわよ。なのはさんのシゴキが待ってるっていうのに、お腹いっぱい食べたらリバースするっつうの」

訓練校や前所属の陸士隊でも日々厳しい訓練や仕事をこなしてきたけど、なのはさんの指導はそんなのまだ手緩いって感じですごいハード。終わる頃にはまとも
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