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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic6-C古代遺失物管理部・機動六課〜Forward〜
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†††Side???†††
古代遺失物管理部・機動六課。あたしスバル・ナカジマが所属してる陸士部隊だ。元々あたしの所属部隊は陸上警備隊第386部隊の災害担当課で、転属扱いかな。小さい頃は誰かを痛くすることも、自分が痛くなることも嫌いで、だからそういう事が起きないようにずっと逃げてばかりだった。そんな弱い自分の事が本当はあんまり好きじゃなかった。
――そうしないと大事な人を守れないから。傷つけないで済めばそれで良い。けど、全てが話し合いで解決できるほど世界は優しくない。ごめんな。こんな夢のないことを話すべきじゃないんだろうけど、でも現実だ。だから俺は強くなりたい。守りたい人を守りたいから――
自分が痛いのは恐くて嫌いじゃないの?っていうあたしの疑問に、あの人はそう答えた。その時あたしが抱いた思いは、自分はやっぱり強くなった方が良いんじゃないかな、だった。そんなあたしにお姉ちゃんは、お父さんとお母さんと自分があたしの側に居るから大丈夫、って言ってくれた。でも一度生まれたあたし自身への疑問に、それで良いのかなって思いは拭えなかった。
――スバルは優しい女の子だ。強くならなくても、支えることは出来ると思う。強さで守ること、優しさで支えること、出来ることをやればいいさ――
そんなあたしに一番しっくり来る答えを与えてくれたあの人。お母さんも、お姉ちゃんも、お父さんも、あの人のことが好きだった。幼いながらもあたしだって、あの人のことをお兄ちゃんみたいだなって、好きだったんだと思う。だけどあの日、あの人はあたし達家族との約束を破った。
(判ってる。あの人は何にも悪くないんだってこと。もうあの時の、何も知らない馬鹿なあたしとは違う・・・)
お母さんは任務中に殉職した。お母さんが所属してた首都防衛隊は、隊長とお母さんの友達って人以外はみんな亡くなった。あの人だって死に掛けて、左目の視力や固有スキルを失ったって聞いた。それでもあの人は、自分よりお母さんの死に悲しんで苦しんでた。それなのにあたしは・・・
――うそつき! 一緒に帰って来るって言ったのに! おかーさんは大丈夫って言ったのに! 約束したのに! それなのに・・・! だいっキライ! うそつきなんてだいっキライ! うそつき! かえしてよ! おかーさんをかえしてよっ! かえしてよっ! 約束したんだからかえせ! おかーさんの代わりに・・・ルシルさんが・・・死ねばよかったんだ!――
あの人を、ルシルさんを責めた。しかも、死ねばよかった、なんて暴言。お母さんのお葬式の後、家に帰ったらあたしはお父さんに叱られた。でも怒った表情じゃなくて、とても悲しそうな表情だった。お父さんのその表情はとても印象が深くて、あたしの心に今日までずっと残ってる。
(あの日からのあたしは余計に自分の殻
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