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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第66話
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よ、よかった!無事に繋がって………!」

「その声は……ノエル曹長か!」

「はい、先程はどうも!―――実はロイドさんたちにお伝えする事があるんです!ベルガード門の部隊との連絡が完全に途絶していました………!」

「何だって……!?一体、何があったんだ!?」

「わ、わかりません。こちらも現在確認中で………一応、そちらにも伝えるよう副司令に指示されました!」

「わかった、情報感謝する!そうだ―――こちらにも伝える事があるんだ!」

ロイドは遊撃士協会が襲撃されたらしい事を手短にノエルに伝え

「―――レンよ。”敵”が動いたわ。”敵の狙い”はレン達が匿っている例の競売会(オークション)の少女。恐らくこの通信の後すぐに少女の身柄を狙ってレン達を襲撃してレン達は拠点から撤退するだろうから、”敵”の動きを見てレン達の救援を。なお”敵”は”ルバーチェ”並びに”ベルガード門のクロスベル警備隊”。―――以上よ。」

「―――かしこまりました。」

「「了解(ヤー)。」」

ロイドがノエルに状況を伝えている間にレンはエニグマとアークスでそれぞれの通信相手に指示を出していた。



「市内でギルドが………!?わかりました!副司令に伝えておきます!何が起きているのかわかりません!くれぐれも気を付けて………!」

「ああ、そちらこそ!」

「警備隊方面で何があった?」

通信をやめたロイドにセルゲイは尋ね

「ベルガード門の部隊との連絡が完全に途絶したそうです………今、現状を確認中との事でした。」

「なんだと………!?」

「い、一体何が……」

ロイドの答えを聞いたダドリーは驚き、エリィは真剣な表情をした。

「セルゲイ・ロウ警部、クロスベル支部との連絡が遮断された為これより私―――アーシア・アークは独自の判断で一時的に”特務支援課”の指揮下に入りますので、遠慮なく私にも指示をお願いします。」

「―――了解した。」

そしてルフィナの申し出にセルゲイが真剣な表情で頷いたその時

「ウゥゥゥゥ………!」

ツァイトが立ち上がって玄関を睨んで唸っていた!



「ツァイト………!?」

「なんだ………外に何かいるのか?」

「………………」

ツァイトの行動を見たロイドは驚き、ランディは不思議そうな表情をし、レンは真剣な表情で玄関を睨んでいた。

「グルルルル………ウォン!」

「『囲まれてる、気を付けろ!?』」

「なんか集まってきてるって言ってるみたい〜。」

「本当か………!?」

「ひょっとして………遊撃士協会を襲撃した!?」

ツァイトの言葉を翻訳したティオとキーアの話を聞いたロイドとエリィは驚き

「フン………間違いな
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