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孤立無援
9部分:第九章
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ジョーンズは彼等にとって最高のゴールを話に出した。
「本当にな。けれどな」
「いや、ホーおじさんの部屋の扉かも知れないぜ」
 バーグマンは彼等にとって最悪のゴールを話に出した。
「それで俺達はその場で護衛の兵士達に蜂の巣だよ」
「それはある意味嬉しい結末だな」
 マニエルはバーグマンの言ったバッドエンドに突っ込みを入れた。
「ホーチミンにあと一歩まで迫った悲劇のヒーローだな」
「そうなるよな」
「ヒーローになって死ぬ、か」
「悪い結末じゃないかもな」
「生きたいけれどな」
 生きることは絶対だった。今の彼等にとっては。
 一度は諦めかけてもそれでもだ。生きられるならだ。
 彼等も必死だった。だから歩き続けていた。そしてだ。
 遂に丸一日歩いたところで先に光が見えてきた。豆粒程の光だが。

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