【ハリー・ポッター】編
161 “みぞの鏡”
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
には対・お辞儀用≠ノ閉心術≠重点的に教えてあるので、無問題だったようだ。
……ダンブルドア校長が真面目に開心術≠使っていたら、見られていた公算は高いが。
アニーはちらちら、と俺を見ては頬を朱に染めている。……そんなアニーの所作はアニーの渇望を言外に語っていた。……ダンブルドア校長はにこにこ、と笑いながらアニーから俺に視線を移す。
……気付かない振り(スルー)をするのも一苦労である。
「ミスター・ウィーズリーには何が見えたのかの?」
「……ふむ──ダンブルドア校長、右手を出してくれませんか?」
「どれ──これでいいかな?」
「はい──これで夢が叶いました」
差し出されたダンブルドア校長の手を──握る。……ダンブルドア校長は一瞬だけそのきらきらと輝く双眸をぱちくり、と、瞬かせるとにっこりと少年の様な笑顔を浮かべる。
「ほっほっ、こりゃあ一本取られたの。……ところで──察するに、三人は儂に何か用があってここに訪れたのじゃろう?」
ダンブルドア校長は雰囲気を急に、神妙なそれ≠ヨと変える。
「……実は、ダンブルドア校長に三つほど窺いたい事があって来ました」
「儂に答えられる事なら答えよう」
「俺がダンブルドア校長に訊きたいのはクィレル先生に癒着が如くひっついている──トム・マールヴォロ・リドル≠ニ云う人物のことです」
ダンブルドア校長は俺の口からトム・マールヴォロ・リドル≠フ名前が出た瞬間、少しだけ瞠目したの後、ほう≠ニ感嘆した様子を見せる。
「才気煥発≠ニは、きっとトムの様な事を云うのじゃろうな…」
トム・マールヴォロ・リドル≠ノついて語りだすダンブルドア校長のその論調には、在りし日の──トム・マールヴォロ・リドルと云う優秀な魔法使いを正しい道に導けなかった≠ニ云う後悔が見え隠れしていた。
「トム・マールヴォロ・リドル>氛汪w生時代のトムはとても優れた魔法使いじゃった。ハンサムで気立ても良く、ミスター・ロナルド・ウィーズリー──まるで今の君の様な存在じゃった」
ダンブルドア校長は遠い思い出に耽る様に語り、「まぁ、尤も、トムは君よりは聞き分けが良かったがの」──と、バブリモシャス≠懐から取り出して見せては微笑む。
「ぐぅ…」
あの露店は非認可の店なので、ぐぅの音≠オか出ない。アニーとハーマイオニー──特にハーマイオニーからの責める様な視線はスルー。
「では次はボクが」
「何かね、ミス・ポッター」
ハーマイオニーとそんなこんなでじゃれていると、アニーが繋いでくれた。質問したい内容
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ