第91話
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フェミリンスに微笑まれたティオは微笑みで返し、エリィは会釈をした。その後ロイド達は遊撃士協会を出た。
「いや……何ていうか、圧倒されたな。」
「アリオスさんは勿論ですがホープのエステルさん達と本物の”神”であるフェミリンスさん………それ以外の人達も全員、かなり腕が立ちそうでしたね。」
ギルドを出たロイドは溜息を吐き、ティオは静かな表情で呟いた。
「どうやら全員、B級以上のランクを持ってるみてぇだが………若手の実力者があれだけ集まっている支部も珍しいんじゃねえか?」
「それだけギルドもクロスベルという場所を重視しているんでしょうね。裏を返せば、警察が動けない状況を見透かされてるんでしょうけど……」
ランディの話を聞いたエリィは頷いた後複雑そうな表情になった。
「ああ……こちらもしっかりしないとな。っと、ゴメン。いきなり変な事を言って。」
エリィの言葉に頷いたロイドはシズクに気付いて苦笑した。
「ふふ、気にしないで下さい。お父さんが皆、警察にいたのはわたしも聞いていますし………いろいろ複雑で難しい問題があるみたいですけど……でも、今回はいっしょに協力してお仕事するんですよね?」
ロイド達に視線を向けられたシズクは微笑んだ後尋ね
「ああ、どちらかというと俺達が助けてもらうんだけどね。」
尋ねられたロイドは頷いた。
「そういえば、おととい作った手作りのペンダント……お父さんには渡せたのかい?」
「あ………はい。えへへ……実は昨晩、お父さんがお見舞いに来てくれて。無事に渡せたんですけど……お父さん、どんな顔をしてたのかな。しばらく黙ってて………その後、ちょっとぶっきらぼうにお礼を言われたんですけど。」
「ハハ………『……受け取っておく』ってか?」
「はい、ちょうどそんな感じです。」
「容易に想像できますね……」
「ふふ、シズクちゃんの前ではアリオスさんも形無しね。」
「それだけシズクちゃんの事を大事にしてるんだろうな………―――さてと、それじゃあ支援課に案内させてもらうよ。手を引かせてもらってもいいかい?」
「あ、ありがとうございます。そういえば………キーアちゃん、いるんですよね?」
ロイドの言葉に頷いたシズクはどこか期待がこもった様子で尋ね
「ええ、例のツァイトと一緒にいるんじゃないかしら。」
「シズクさんが遊びに来たら飛び上がって喜びそうですね。」
「えへへ……嬉しいな。」
エリィとティオの話を聞いて嬉しそうな表情をした。
「よーし、そんじゃあ姫をエスコートして帰るとするか!」
その後ロイド達はシズクと一緒に支援課のビルに向かった…………
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