第90話
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一丁前の口を利く………だが、それがわかっているならとやかく言うつもりはない。せいぜい足手まといにならないよう付いて来るがいい。」
ロイドの答えを聞いたダドリーは鼻を鳴らした後、口元に笑みを浮かべて意外な事を言い
「え……」
「あら………」
「その……見逃してくれるだけでは?」
ダドリーの言葉を聞いたロイドは驚き、エリィは意外そうな表情をしているルファディエルと共に尋ねた。
「この状況、お前達のようなヒヨッ子どもに任せきりにした挙句、罠や策を弄するルファディエル(そいつ)をこの状況で放置出来るとでも思うか?今からお前達には私の指揮下に入ってもらう。全ての責任は私が持つ………反論は許さん!」
「ダドリーさん………」
「やれやれ……ホント素直じゃないっつーか。」
「やはり照れ隠しの一種ではないかと……」
ダドリーの答えを聞いたロイドは口元に笑みを浮かべ、ランディは苦笑し、ティオは静かに呟き
「ええい、うるさい!―――まずは建物内を一通り捜索してゆく………異常があればすぐに報告しろ。」
ランディとティオの言葉を聞いたダドリーはロイド達に背中を向けて怒鳴った後ロイド達に指示をし
「はい……!」
指示をされたロイドは力強く頷いた。その後ダドリーと共にルバーチェ商会の建物内を調べたロイド達は時折現れる魔獣や機械兵器を倒し、そして会長であるマルコーニの隠し部屋へと続く通路の仕掛けを解き、マルコーニ会長の部屋の前に現れた強敵の機械兵器も倒し、部屋の中に入った。
「豪奢な部屋ね……さすがにハルトマン議長の部屋ほどではないけれど………」
マルコーニの部屋を見たエリィは呟き
「まあ、あれと比べたらなぁ。って……!」
ロイドは苦笑しながら答えた後ある事に気付き
「あ……」
焦った様子でダドリーに視線を向け
「お嬢……迂闊だろ。」
「貴女にしては珍しいミスね。」
ランディは呆れ、ルファディエルは溜息を吐いた。
「フン……何を今更焦っている?”黒の競売会”についての経緯などとっくに聞いている。一課としては長年狙っていた獲物を横取りされた気分だがな。」
一方焦った様子のロイド達に視線を向けられたダドリーは不敵な笑みを浮かべて言った。
「はは……そ、それはともく、やはりここが会長室みたいですね。どうやらルバーチェ商会の中は一通り調べつくしたようですが………」
「ああ………結局マフィアは一人も残っていなかったし、失踪者もここにはいないようだ。何か手がかりがあるとしたらこの部屋以外にはありえん………時間が惜しい―――全員で手分けをして調べるぞ。」
「はい!」
「さぞ色々なものが見つかりそう
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