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孤立無援
4部分:第四章
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だ。明るくなるとすぐにだ。
 ベトコン達が来た。洞穴に向けて次々に射撃を浴びせてくる。
 入り口の物陰に隠れてそれをかわしながら。四人はうんざりした様に言い合った。
「ったくなあ」
「朝起きてすぐかよ」
「ベトコンってのは健康的な生活してるな」
「全くだぜ」
 かなりシニカルにだ。四人は攻撃を凌ぎながら言い合う。 
 そのうえで反撃を出しながらだ。そしてだった。 
 朝飯にビーフージャーキーを出してかじりながらだ。そしてだった。
 マニエルがだ。敵弾が頬のすぐ傍をかすめるのを見ながら三人にこんなことを言った。
「今戦争ばっかりだけれどな」
「何だ?」
「戦争がどうしたんだ?」
「いや、ベトナム人はな」
 そのだ。ベトコンの攻撃を見ながらの言葉だった。朝早くからのそれをだ。

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