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STARDUST唐eLAMEHAZE
第一部 PHANTOM BLAZE
CHAPTER#2
VOODOO KINGDOM
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か?
その理由を聞けばなッ!」
 最後にそう叫んでジョセフは、カバンの中から「あるもの」を取り出した。
 ソレは、精巧なデザインの一眼レフカメラ。
「理由をみせてやる、実はワシにも1年程前に、お前のいう悪霊、
つまり 『幽波紋(スタンド)』 の能力がなぜか突然発現している!」
「なんですって!? パパ!」
「ジジイ、今なんといった?」 
 ジョセフの口からでた予期しない言葉に、その娘と孫が同時に声をあげる。
「見せよう、ワシの幽波紋(スタンド)は……」
 静かにそう言ってジョセフは自らの右手を手刀の形に構え、
頭上に高々と掲げる。
 その刹那。
 突如、ジョセフの手刀から深紫色をした、無数の(イバラ)が飛び出てきた。
 ソレは周囲に同色のオーラを纏い、高圧電流に感電しているかのようにも見える。
「“コレ”じゃあ――――――――――ッッッッ!!!!」
 鋭くそう叫び、ジョセフは紫の棘が生えた手刀を
テーブルの上に置かれたカメラに向けて思い切り叩きつけた。
 グァッッッッシャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!! 
 爆音を伴ってレンズと金属片を飛び散らせ、
無惨な残骸と化したカメラから、やがて「写真」が一枚、
無機質な電子音と共に吐き出される。
 ソレは瞬時に感光し、無数の像を表面に結び始めた。
「見たか? 今ワシの手から出た(イバラ)をッ!
コレがワシの幽波紋(スタンド)
その名は 『隠者の紫(ハーミット・パープル)』!!
能力は遠い地の映像(ヴィジョン)をフィルムに写す “念写”!
ブッ叩いていちいち3万円もするカメラをブッ壊さなくちゃあならんがなッ!」
 NYで最大規模を誇る不動産王の血がそうさせるのか、
ジョセフは使用コストの高い己の能力へ苦々しげに口元を軋ませ、
摘み上げた写真を振りながら言った。
「お客様? いかがなされました?」
「なんでもない。気にしなくていいわ。
それよりミルフィーユと小豆のシュークリーム持ってきて」
 破壊音で駆けつけて来た中年のウェイターに、
シャナが背を向けたまま素っ気なく告げる。
「だがッ! これからこのポラロイドフィルムに浮き出てくる映像(ヴィジョン)こそ!
承太郎ッ! おまえの 『運命』 を決定づけるのだッ!」
「なん、だと?」
 ジョセフは写真を持ちながら更に続ける。
「ところで承太郎、ホリィ。
おまえたちは自分の、首の後ろをよくみたことがあるか?」
 不意に放たれる、奇妙な質問。
「……? なんの、話だ?」
「注意深く見ることはあまりないだろうな。
実はワシの首の背中の付け根には、星形のような(アザ)がある」
「は!」
 突如驚きの声を上げるホリィ。
 ジョセフの首筋にあった星形の
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