第61話
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ィア達は唸り声を上げた後、全身に凄まじい瘴気を纏って立ち上がった!
「こいつら………!?」
「チッ………完全に無力化したはずだぞ!?」
「これが………”グノーシス”の力………!」
「面倒な事になったわねぇ。」
「ど、どうすれば………」
立ち上がったマフィア達を見たロイド達が驚いたその時!
「フフ……―――やれやれ。面倒をかけてくれる。」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえた後、突如針が飛んできてマフィア達に刺さり
「がっ………」
「ぐっ……」
針に刺さったマフィア達は呻いた後地面に倒れた!
「今の針は………!」
それを見たエリィは驚き
「”銀”――――殺したのか!?」
ロイドは真剣な表情で叫んだ。
「フ………経絡を突いて気の巡りを遮断しただけだ。いかに身体を強化しようともしばらくは眠ったままだろう。」
すると銀がロイド達の傍の空間から現れた!
「そ、そうか………」
「しかし、相変わらず神出鬼没な野郎だな………ルバーチェの動向を探ってここに辿り着いたって所か?」
「ツァオからの依頼でな。しかし思っていた以上に厄介な事になっているようだ。”グノーシス”………眉唾物だと思っていたのだが。」
「どうしてその名前を……」
「まあ、ルバーチェの急激な戦力増強が気になって調べていたのでしょうけど………たった2日で”そこまで辿り着く”なんてさすがと言った所かしら?」
「貴方達………何をどこまで知っているの?」
銀の話を聞いたティオは驚き、レンは意味ありげな笑みを浮かべ、エリィは警戒した様子で尋ねた。
「フフ………お前達が掴んでいる程度だ。ルバーチェどもの失踪と”D∴G教団”残党の存在………それ以上の事は私もツァオも掴めてはいない。」
「そうか………」
銀の話を聞いたロイドは頷いた後仲間達と共に構えを解いて考え込み
「―――そちらの目的がどうあれ、今は緊急事態だ。おそらく病院内は、マフィア達に占拠されている可能性が高いだろう。一刻も早く病院関係者の安全を確認しなくちゃならない。だから”銀”――――この場は協力してくれないか?」
驚くべき提案を口にした。
「ええっ!?」
「あら……」
「おい、そいつは………」
ロイドの提案を聞いたエリィとレン、ランディは驚き
「クク………何を言い出すかと思えば。お前達が本来、取り締まるべき犯罪者の力をアテにするというのか?」
銀は不敵な笑みを浮かべて尋ねた。
「言っただろう、緊急事態だと。それに、あんたはあんたで真相を突き止めるつもりのようだ。だったら病院
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