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リリなのinボクらの太陽サーガ
マーダラーサーチ
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よ?』

「いくら何でもギャンブルに手出しはしないよ!? 絶対カモにされて破滅するもん!!」

『カモにされる自覚あんのかよ……なのはの場合、わからなくはないが』

「クックックッ……狂気の沙汰ほど面白い……」

「闇に降り立った天才さんは帰ってください! 私が賭け麻雀したら十中八九ロクな事にならないから!」

「安心しろ、ペシェ。世間的に殉職扱いとはいえ管理局員の目の前でお金は賭けない。ガチな違法だしな」

「ほっ、わかってるならまだ大丈夫……」

「だから賭けるのは衣服だ」

「脱衣麻雀!? お金よりタチが悪いよ!?」

「そうは言っても需要が無くならないのが、男の悲しい性だな」

「さっきから何もしゃべってないなぁと思った矢先に何言ってるのおてんこさま!?」

「毎度のことながらツッコミ大変だね、なのは……」

「お願いだからジャンゴさんはそのままでいて……多少天然が入ってても、私にとっては一番心が落ち着く人だから切実にお願い……」

その後、時間も時間なので程よいタイミングで通信を切ったジャンゴ達とマキナ達はホームに戻り、これから更に厳しくなる状況に備えて就寝する。一方でマキナとアギトの方もツインバタフライの一室に宿泊させてもらったのだが、寝る直前になってアギトはマキナがジャンゴ達に両親の真実を伝えなかった事にふと気付いた。

「なぁ姉御……なんで皆にスカルフェイスが自分達の仇だって言わなかったんだ?」

「あぁ……そういえばそうだね」

「別に隠す必要は無いだろ? あいつらの都合なんて知ったこっちゃないんだしさ。皆にも教えたら、絶対力貸してくれるって!」

「うん……でも言わない事にする」

「どうしてだよ? 故郷や家族の仇を討ちたいとか思わねぇのか?」

「現在進行形で思ってるから、あえて黙ってるんだ。確かにアギトの考えている通り、普通なら皆にも伝えてただろう。でもこれは駄目……この真実はいわば報復心のエサだ。知れば皆も少なからず報復心を目覚めさせてしまう。怒りや憎しみで戦い続けていれば遠からず心が闇に堕ちる。私は真実を知ったから、目覚めてしまったもう一つの報復心と向き合う必要があるけど……知らないままなら報復心が目覚めることはない」

「で、でもよ……」

「別に皆を擁護したい訳じゃない、そこまで私は優しくないから。ただ……ヒトを煽って憎しみを増大させて操ろうとするスカルフェイスの手口に乗せられるのは、ものすごく癪なんだ。それに私自身の手でケリをつけたい気持ちもあるしね」

「姉御がそれでいいならいいけど……アタシは半分納得できない。なんで姉御だけが背負わなきゃならねぇんだ……」

「いやいや、最初から一人で背負うつもりなんて無いよ。だってさ、ここに私の
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