マーダラーサーチ
[4/19]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を加えてくる事は無いと思う。というか二人とも今、簡単に結論付けてたけどさぁ、密輸核兵器とかも優先しなければならない案件なんだけど……。そりゃあまた友達が操られたりするのが嫌な気持ちはわかるけど、こっちはこっちで使われたら全面戦争が起こるんだよ?』
『世界解放虫だって使われたら大勢の魔導師が変異を起こしちまうんだから、重要度は負けてねぇぞ。何一つおろそかに出来ねぇのがホント大変だよなぁ……』
「う……だ、だって人を操るプログラムって、なんかラタトスクを思い出して嫌な気分になっちゃうし」
「あ、言われてみれば確かにプログラムの効果がラタトスク好みだね」
『その辺は同感だけど……はぁ、もうしょうがないなぁ。私とアギトはノアトゥンにいるのを利用して、既に納品された方の絶対兵士プログラムを削除するべく動くよ。当然身体が回復してからにするけど、とりあえずプログラムの方は任せて』
絶対兵士プログラムは核兵器などと比べると早急に対処しなければならない代物ではないが、削除してしまえば敵の戦力を削げるため、やる意味は十分あった。なのは的には“友達が操られる姿をもう見たくない”という気持ちで言ったのだが、ラタトスクのやり方に似ている点はマキナも気に入らなかったため、素直に引き受けた。
「ありがとねマキナちゃん。それでさ、もう一つお願いしたい事があるんだけど、いいかな?」
『先に言うけど、フェイトの相談相手をしろ〜って話ならやらないよ?』
「散々いじり倒すって話なら、ジャンジャンやってやれ。アイツなら悦ぶこと間違いなしだぜ、クックックック……」
「いやいや、そういうのじゃないから。よろこぶって字もなんか変だし、ビーティーも話をややこしくしないで。単に新しい装備が欲しくなったから相談したいってだけだよ」
『はい? 装備が欲しいなら、わざわざ私に話を通さなくても直接マザーベースに繋げればいいじゃん。……あ、お金か』
「うん。私達の財布はまだ食料などの消耗品に収入の多くを回してて、デバイスが買えるほどの貯蓄がないから……」
『それはしょうがないね。ユーリに頼んで試作新装備のテスターをやるって裏技も考えたけど、一応仲間扱いしてても正社員じゃないからアウターヘブン社のテスターをやらせる訳にはいかない。そもそもちゃんとした商品があるんだから、ミッションするなりバイトするなりでお金を貯めるしかないよ』
「あぁ、やっぱり?」
『うん、やっぱり』
「だよね……友達だから特別にもらえる〜なんて考えは流石に浅はかだったか。わかった、コツコツ稼いで買う事にするよ」
『それが一番良いよ。あ、でもお金が足りないからと言って、間違ってもエスポワールなんて名前の船に乗ったり、沼という巨大パチンコ台に挑んだりしちゃ駄目だ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ