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デュエル・マスターズ〜龍を使役する少年の物語〜
第7話:墓地利用対決! 龍牙vs拓真っ!
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 龍牙のその言葉に再び打ち消された。
 何故ならバトルゾーンに出た《ハヤブサマル》は自分のクリーチャー1体を選び、そのクリーチャーは「ブロッカー」を得る能力を持っているからだ。
 ―――よって、

「コイツ自身をブロッカーにしてブロック!」

 拓真が出した《クロスファイア》のダイレクトアタックを今出したばかりの《ハヤブサマル》自身をブロッカーにして攻撃を防ぐことができるからだ。

「くっ……!」

 それを見た拓真は歯を食い気張り右手の拳を強く握った。

「……ターン…エンド」

 そして静かにターンを終える。
 この時、拓真は語った。



 ―――自分は黒炎龍牙≠ノ負けたのだと。



「…まだ、デュエマは終わっていない」
「えっ?」

 今なんと?

 一瞬龍牙の言葉に拓真は理解できないでいた。
 ただ、わかっていることは……。

「無理言わないで下さいよ…」
「お前にはまだ、シールドがある。それ次第で状況をひっくり返せるかも知れないぞ…」
「ッ…!」

 龍牙のその言葉に拓真は気持ちを立ち上がらせる。

(そうだ!俺にはまだ、シールドがある!)

 いつもまにか握っていた拳を広げて、シールドチェックの構えをとる。

 それを見た龍牙は《ヘルボロフ》に手を置く。

「《ヘルボロフ》でW・ブレイク!」

 勢いよく《ヘルボロフ》をタップし、拓真のシールドに攻撃。

「ッ…!」

 攻撃された拓真は1枚ずつトリガーがあるか確認する。
 ―――だが、

「……トリガーはありません」

 トリガーはなかった。

「《B・ロマノフ》でT・ブレイク!」

 それを聞いた龍牙は《B・ロマノフ》をタップし、拓真のシールドに攻撃。

 攻撃された拓真は先程と同じように1枚ずつ、トリガーがあるか確認する。

 1枚目……なし

 2枚目……なし

「ッ………!」

 1枚目、2枚目はトリガーがなく恐る恐る3枚目を捲る。

 ―――結果、

(来た!)

 トリガーだった。

「S・トリガー!《終末の時計(ラグナロク) ザ・クロック》をバトルゾーンに!」

 現れたのは体が時計になっている無法者(アウトレイジ)《終末の時計 ザ・クロック》。
 その能力は残りのターンをとばす。
 つまり、龍牙のターンは《B・ロマノフ》の攻撃で終わり、強制的に拓真のターンに移るのである。

「俺のターン!ドロー!」

 勢いよくカードを引き、アンタップした《クロスファイア》に手を置く。

「《クロスファイア》でダイレクトアタック!」

 ダイレクトアタックの宣伝とともに《クロスファイア》をタップ。

 
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