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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン51 冥府の姫と白き魂
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・フランケンを召喚するぜ」

 物々しい武装に身を包んだ、でもどこか古風な印象のする重火器満載の人造人間。だがそれも道理、このカードはデュエルモンスターズ黎明期から融合モンスターを時に禁止カードとして、時に制限カードとして眺め続けてきた歴戦の勇者ともいえるモンスターである。

 デビル・フランケン 守500

「そのカードは、まさか……」
「そのまさかだぜ。デビル・フランケンの効果発動、俺のライフポイント5000をコストとしてエクストラから融合モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚できる!青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメット・ドラゴン)!」

 1つの体に3つの頭を持つ、デュエルモンスターズ全てのカードというくくりの中で見てもいまだに効果のないモンスターの中では最大にして最強の固定攻撃力を持つ、世界中にも海馬瀬人の持つただ1枚しか存在しないはずのレアカード……これまでの彼のデュエルにおいては表に出てくることのなかった、進化した青眼の姿がここにあった。

 男 LP6400→1400
 青眼の究極竜 攻4500

「まだだ!魔法カード、滅びの爆裂疾風弾(バーストストリーム)を発動!このターン青眼の白龍の攻撃が封じられる代わりに、相手モンスターをすべて破壊する!」
「きゃあっ!」

 フィールドの青眼がその口を開き、全てを消し去る光のブレスが視界を埋め尽くす。ワイトキングが、青き眼の乙女が、まるで最初から存在しなかったかのように消えさった。

「露払いはばっちりだな。儀式魔法、カオス・フォームを発動!俺はフィールドからレベル8の青眼の白龍をリリースし……太古の混沌に湧き上がる力秘めし蒼の瞳よ、根源の雄叫びと共にその翼翻し、深淵の淵より降臨せよ!ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!」

 青眼の姿が、リリースされたことで一度消える。次の瞬間、大地がその奥深くから砕け吹き飛んだ。地面に開いたその穴から現れたのは、儀式により地中奥深くに眠る混沌の力を取り込み、より攻撃的に爆発的な進化を繰り返した青い眼の龍。瞳の青はさらに深く鋭くなり、触れただけですべての敵を引き裂きそうなその皮膚からはいたるところから湧き上がる混沌の力が発光体となって表面に具現化する。体そのもののサイズも先ほどからは一回りも二回りも巨大化し、並び立つ究極の名を冠した竜に勝るとも劣らないほど巨大なドラゴンへと変貌していた。

 ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン 攻4000

「これだけじゃまだ終われねえ、終わらせられるわけがねえ。究極竜よ、お前の魂は貰ってくぜ。俺は青眼の究極竜をリリースすることで、手札のこのカードを特殊召喚する……さあ、現れるがいい。全てを消し去る光の龍、青眼の光龍!」

 究極の竜が、3つの首で天を見据えてその翼を
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