第十話 再開を祝して
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「なぜ私たちがヤマト海軍の中核を担っているか、よく考えて。ただの海戦や防衛戦ならヤマトに配備されている潜水艦による防御網及びイージス戦艦によるミサイルと電子戦略戦で十分対応可能なの。でも、それらはことごとく深海棲艦には歯が立たなかった。なぜだと思う?なぜ近代技術の粋を結集した兵器が敗れ、なぜ旧式の私たちが深海棲艦と戦うことができるのかしら?」
「所詮は兵器だからよ。でも、私たちは違う。私たちは考えることができる。そして臨機応変に戦うことができる。何よりも、私たちは・・・いいえ、私は選ばれたものだから。」
「残念ね。」
陸奥はそういうと、背を向けて去っていった。だが、尾張はそれを見送ろうともしない。
「無駄に大きいだけの・・・・燃料と弾薬だけ貪り食うビッグ7なんて時代遅れだわ。これからは紀伊型空母戦艦の・・・・いいえ、プロトタイプから派生した最初の完成形の私が中核を担う。今にわかるときが来るわ。」
尾張は大海原を見つめたまま冷笑を浮かべていた。
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