Side Story
少女怪盗と仮面の神父 22
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ぐもった嘲笑が狂気を孕み、ありもしない泥沼がミートリッテの呼吸を奪い取ろうとする。
(なに……一体、何の話をしてるの? この人)
「あはっ! 本当に楽しみ。お前が汚れに泣き叫ぶ様を見せたらきっと発狂するわね、あいつ。好い気味! あの取り澄ました綺麗な顔が絶望に染まる瞬間を思い浮かべるだけで、胸が高鳴っちゃう。あはは! 漸く最高に笑える舞台の幕が上がると思うと、ドキドキとワクワクが止まらない。あなたもそうでしょう? ねぇ、アーレスト神父?」
「……………………は?」
女性の視線がミートリッテを通り越して、右斜め後ろに注がれている。
まさかと勢いよく振り向いて直ぐに目が合ったのは
「こんばんは、ミートリッテさん」
ギスギスした緊張感も何処吹く風。
ゆったり優雅に微笑む、見た目だけは繊細美人な腹黒神父、その人だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ