第2章:異分子の排除
第29話「交流」
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か、呆れながらも秋十君が聞いてくる。
「...そうだな。言い表すとしたら、混ぜるな危険を混ぜた化学薬品...って所か。」
「例えが食べ物ですらない...。」
あれは死ぬかと思った。まだ小学生ですらなかったからな。
...ちなみに作ったのは束だ。千冬なら少なくとも食べ物だった。
「そ、それ、食べて大丈夫だったの...?」
「....確か、気絶して...綺麗な花畑?いや、川だったか?それが見えた気がするな。」
「ちょ、それって...。」
「...思い返せば、どう考えても三途の川だな。」
良く生きてたなぁ...。
ちなみに、それ以降は束もテキトーに作るのはやめたらしい。
まぁ、“既存のレシピで作りたくない!”って言った結果がアレだったしな。
「結局、その料理はどうしたんですか?」
「確か、俺は気絶してたから分からんが、業者を呼んで処分してもらったらしい。なんでも、こぼれた料理がテーブルを溶かし始めたからな。」
「...それ、ホントに料理だったの?」
....ん?なにか、兎の気配が...。
「...と、この話はもう終わりだ。そろそろ当事者が何かしてきそうで怖いからな。」
「当事者....って、まさか...。」
遠くを見据える俺に気付いた秋十君が、戦慄する。
...それにしても、束の奴聞いていたな...?悪寒がしたぞ?
「(...って、こんな所に盗聴器が...。)」
俺でも気づきづらい所に盗聴器が付けられていた。
「さ、そろそろ急いで食べないと時間もないぞ?」
「って、そうだったわ!」
俺の言葉でハッとした皆が急いで食べて行く。
ちなみに、セシリアには失敗料理の代わりに俺のを分けて置いた。
....そういや、織斑と篠ノ之、蚊帳の外だったな。
―――...さて、そろそろ動くか。
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