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暗闇を照らす白き日差し【影に身を委ねた一夏】
更識姉妹
第8話 オープン・ユア・ハート U
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たこそ、厄介事を山田先生辺りに任せるところで人の事が言えないと思いますが?」

千冬「なかなかキツイことを言うな。まあ確かに、それは否定出来んしな」

だろうな……

千冬「それで、更識姉妹はどうなった?」

白夜「予め仕掛けておいた盗聴器で内容を聞いていますが、どうやら仲直り出来たみたいです」

千冬「そうか、それはそれで安心だな。更識の専用機も完成したしな」

簪の専用機が完成したことを知ってるなんて、一体どこまで知ってんだよ?


千冬「それはさておき、昨日お前から格納庫には誰も居ないと報告を受けたが、どうやら簪が居たらしく、しかも簪と作業してるのがカメラに映ってたが一体どういうつもりだ?」

そこかよ……てか、それはそっちもだと思うけど……

白夜「ならばこちらからも言わせて頂きましょう。
その件について後で簪から聞きましたが本人、“ちゃんと山田先生に話して許可をとった。”って言ってましたよ?それで念の為山田先生本人に問い合わせた結果、簪が格納庫の使用許可をとってたのは事実だったそうですが、それなのに格納庫に鼠が居るとか言うのはおかしくありませんか?それとも知らなかったのですか、その日簪が格納庫を使ってた事を?」

千冬「うっ…そ…それは……」

白夜「雇い主にこんなことを言うのはどうかと思いますが、知らなかったのに調べろとか……教師として失格だと思いますが、どうなのですか?もしそれを他の誰かが知ろうものなら、幾らあなたでも簡単には済まされませんよ?」

千冬「……、やも得ん。今回の件は不問にしよう……」

白夜「適切な判断ですね」

まあこれで織斑先生の弱味を握ったも同然だが、だからって本人をこれ以上追い詰める気はないし……今回の事は忘れっとすっか……


それから数分、出て来た会長と簪には笑顔が見てとれた。姉妹としての、家族としての絆を取り戻したみたいだ。
良かった良かった……

それから2人はその場を後にし、箒の部屋へ行ってたマドカを呼び戻してその日は終わった。

____________________


白夜SIDE



翌朝の一年一組の教室。

「白夜くん聞いたよ。生徒会長と妹さんの仲直りに助力したって」

「それに妹さんの専用機の完成を手伝ったって」

本音「かんちゃんの専用機の完成には私も手伝ったよ〜」

白夜「ああそうだったな、その件はありがとな」

本音「エヘヘ〜、“ビャッキー”に褒めてもらった〜♪」

“ビャッキー”ってなんだよ……まあいいか…別に一夏で呼ばれてるんじゃないんだしさ……
話題になってたのは夕べの話だった。まあ手助けしたのは事実だし、その件は織斑先生に伝えた通りだから否定は出来ない。

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