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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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思いに意見をぶつけようではないか」
この中で一番の大物ダールグリュン帝(次はイクスヴェリアだな)が告げる。自然体でありながら僅かに発せられている威圧感に黙る代表たちだったが、「ではまずイリュリアの降伏勧告に従うかどうか、それともあくまで敵対戦力として、戦闘を続行するか」若いクラウスが仕切った事で、委縮していた面々が意見を言い合い始めた。
「シュヴァーベンの意思は、降伏には応じない、だ。だが一撃で一都市を破壊する事が出来るカレドヴルフ、その次弾を撃たれるのは避けたい」
「ヴィンランドも、降伏には応じるわけにはいかない、というのが国の意向です。武装解除・騎士団解散、さらに無条件でイリュリアに下るなど言語道断です」
「だがエテメンアンキを破壊する術も、カレドヴルフを防げる術もない。ヘルウェティアも応じないという意向だが、カレドヴルフの標的からはどうやっても外れたい」
シュヴァーベン第三王女ドルテ、ヴィンランド第四王女コルネリエ、ヘルウェティア第六王子アルフォンスの言うとおり、次弾だけは何が何でも止めたい。しかしイリュリアに下るのだけは避けたい。だがそうなれば次弾が撃たれる。危険に晒されている国の王族ではない私ですらこのジレンマにイライラする。
「降伏せずに敵対を続け、エテメンアンキの砲撃に対処し、イリュリア女王テウタを討伐もしくは捕縛する方法・・・、そんなもの在りますかね〜・・・?」
リナルドがオリヴィエを流し目で見る。その意図が判らないほど私は馬鹿じゃない。おそらく彼女を生贄に聖王のゆりかごの起動を、と考えているんだろうな。ヴィヴィオを苦しませたクズ野郎――ジェイル・スカリエッティが起こしたJS事件時、はやてから聴いたゆりかごの攻撃機能の詳細を思い出す。
月の魔力を供給する前に運用可能な艦載兵装だが、船体片面21門の計42門、上部に14門、計56門の艦載砲。艦載砲は前部に集中していて、下部や後部は死角となる。その死角を防衛するのがガジェットドローン・・・なんだが、T型からV型はスカリエッティの作品故に搭載されていない。唯一この当時から搭載されているW型は飛行機能がない歩行型。内部防衛の為のシステムだ。
(ゆりかごが真価を発揮するのは衛星軌道上に上がってからだ。私の知る大気圏内で扱える攻撃機能以外に、別の攻撃機能が無ければただの的だ)
全ては軌道上に上がってから。そうすれば高い防衛性能を発揮でき、精密射撃・魔力爆撃、対地・対艦攻撃、さらには次元跳躍攻撃も可能となる。
(リナルドはそれを知らないのか? それを知りながら起動しようとでも?)
「リナルド王子よ。聖王のゆりかごを持ち出そうとしているのだろうが、エテメンアンキをどうにかする前に撃たれるぞ」
ダールグリュン帝も気付いていたようだ。心を読
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