暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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体のまま来るようなことはしないか。

「それにお主も実は気になっているのだろう? あのイリュリアの侵攻を単独で半年も抑え込み、いつしかイリュリアに魔神と恐れられるようになったこの者の戦力が」

今度は私に視線が集まる。ヴィンツェンツは無言のまま円卓に頬杖をついた。あ、もう何を言うのも面倒だって顔してるぞ。ダールグリュン帝は「はっはっはっ。ほら見たことか」と笑い、改めて私に向き直った。

「一国の王、三国の代表である前に我は1人の男であり騎士だ。だからこそ燃え滾る。魔神――オーディンと言う名だったな」

「ええ。オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードです」

「我は、バルトはウラルの王、バルトロメーウス・ダールグリュン。雷帝の名を冠せし者。魔神オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードに、一対一の試合を申し込みたい」

私は堪らず「へ?」と間抜けにもそう零してしまった。他のみんなも同じだ。完全に唖然としまっている。面倒くさそうにしていたヴィンツェンツ、イクスヴェリアですら呆けてしまっているじゃないか。そして何故か真っ先に「いいぜ、やってやるよ! なっ? オーディン」ヴィータが応じやがった。なっ?じゃないってお馬鹿ヴィータ。「いやいやいや。こんな大変な時に応じられるかっ!」すぐさま断る。

「ダ、ダールグリュン帝! 時間潰しとは言えオーディン先生との試合はやり過ぎですっ」

「試合とは言え戦闘行為は慎んでいただきたく!」

オリヴィエとリナルドが止めに入るが、しかしダールグリュン帝は「少し戯れるだけだ。迷惑はかけん」と止まる気配なし。ダールグリュン帝は武装ハルバードをその手にした。クラウスも「お待ちくださいダールグリュン帝!」と止めに入ってきた。
雷帝ダールグリュンの魔導を複製し、彼を“エインヘリヤル”として登録するのも面白い。一応、魔導の方は子孫ヴィクトーリア・ダールグリュンのものを複製しているが、やはりオリジナルの雷帝式が欲しい。だからと言って無駄に魔力は消費したくないし、ここは穏便に済ませたいな。

「構えよ、魔神。武装くらいは持っていよう・・・?」

「オーディンさん!」「オーディン先生!」

縋るような目で見ないでくれ、2人。もう止まらんよ、このおっさんは。仕方なしに待機形態の指環を起動し、“エヴェストルム”をランツェフォルムにする。みんなに「下がっていてくれ」と告げ、穂先をダールグリュン帝に差し出し、彼もハルバードの斧頭を差し出し、互いの武装をガキンと触れさす。

「どれほどのものか、見せてもらお――」

――チェーンバインド・シーリングフォース――

のんびり何かを語ろうとしているところ悪いが、互いの体に被害を出さず、歴史的建造物に損害を出さないために、速攻で捕縛
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