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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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アギトとアイリの魔導は消失、2人はへなへなと高度を落とす。
床に落ちる前に両手の平の上に2人を降ろす。手の平から2人が震え上がっているのが伝わって来る。さすがに王格が凄まじいな。この場に居るほとんどがダールグリュン帝(違っていたら恥ずかしい)の声に怯んだが、
「ダールグリュン帝。その御方たちは聖王家の客人です。それにここはアウストラシア、迂闊な行動は控えていただけませんか?」
オリヴィエは怯む事なくダールグリュン帝にそう注意した。ダールグリュン帝は私から視線を逸らさずに周囲の空気に気を回したあと、「あっはっはっ、すまなかったな魔神殿」と大声で笑い始めた。
「そこの女子たちも驚かせてしまったすまなかった。少々お主らの主君を試させてもらったのだ」
ヴィータ達は、人懐っこいとは言えないがダールグリュン帝の笑みと謝罪の言葉に、ようやく自分たちが彼の言葉の真意を理解せずに勝手に先走ったのだと解り、すまなさそうに俯いた。
「先はお主を試すためとはいえ失礼をしたな」
私にまで謝罪をしてきたダールグリュン帝に、言葉の真意を察していたために「謝罪は結構です」と返しておく。
「しかし、お主は随分と深い何かを抱え込んでいるようだな。目を見ればその者の大抵は判る我だが、お主の抱える何かは深く重すぎる。これまで見てきた者の中でも特異、異常だ。一体お主は・・・」
「戯れももうそこまでにしてもらえませんか、ダールグリュン帝」
凛とした男の声が、ダールグリュン帝の声を遮った。声の主は円卓に座ってずっと傍観の姿勢を取っていた青年のものだ。私たちの視線を一手に引き受けるも一切動じない。その居住まいで判る。おそらくクラウスより強い。
「此度アウストラシアに集まったのは遊戯の為ではありません。怨敵イリュリアが持ち出した古代兵器、エテメンアンキによる脅迫という名の降伏勧告への返答について話し合うためのはず。ダールグリュン帝。お忘れではありませんよね?と、イクスヴェリア陛下は仰っています」
「・・・・」
「無論だ。しかしこの場に揃っているのはガレアの第三王子であるお主――ヴィンツェンツとイクスヴェリア王、バルト代表の我、シュトゥラのイングヴァルト、アウストラシアのリナルド王子とオリヴィエ王女のみ。ヴィンランド、シュヴァーベン、ヘルウェティアの代表がまだ来とらん。それまでの時間潰しくらい許せ」
ガレアの王子ヴィンツェンツとダールグリュン帝の話に私は、えっ?と漏らしそうになったが、なんとか抑え込んだ。ヴィンツェンツの隣に座っているあの男が、イクスヴェリア王だと? 一瞬混乱したがすぐに、あぁ、と気づく。目に魔力を集中してイクスヴェリアを見れば、幻術か変身の魔導を使っているのが判る。さすがに一応の敵国であるアウストラシアに、幼い正
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