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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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時代、戦乱と残虐を好んだ邪知暴虐の王・・・! 死を超越したかのように時代を越えて現れ、その上死体を操り戦の道具とするという事で、冥王、と恐れられています」
クラウスが戦慄する。クラウスの話を聴いたアギトは『死体を操るって、なんか気持ち悪い』と、アイリは『戦場でなら効率的な戦力増強だよね』と、わざわざ思念通話を私やシグナム、ヴィータに通してきた。とりあえず「それは恐ろしい王だな」とクラウスに同意しておく。異世界よりベルカに訪れたというスタンスをとる私が、ベルカの古き王イクスヴェリアの事を知っているのは不自然だからな。
「皆さん、急ぎましょう。お待たせするわけにはまいりません」
そういうわけで少々早めに移動し、目的地である古い城塞へと辿り着いた。外見を判りやすく例えるなら、地球・ゴゾ島はチタデル大城塞の内側に、ドイツは聖ペトリ大聖堂や聖ゼーバルドゥス教会、レーゲンスブルク大聖堂のような荘厳な建築物が多く立ち並んでいると言ったところだ。
「息を呑むほどに荘厳ですね。この戦乱の時代に他国に、しかもアウストラシアの聖騎殿へ訪れる事が叶うとは・・・」
「すげぇ・・・」
「ああ。クラウス殿下の仰る通り、息をするのも忘れてしまいそうだ」
クラウスだけでなくヴィータとシグナムも聖騎殿に目を奪われていた。血筋ならともかく数千年以上も前の聖騎殿が、完全に朽ち果てる事なく残っているのには驚いた。オリヴィエ王女殿下の「こちらです」という案内に続き、城門を潜って中を進み続ける。
フェイトやなのは達に、私やシャルの正体――真実を教えるために見せた記憶の中に出てきた場所が、私の目の前に在る。このまま進めば、シャルが団長として率いていた心慧騎士団シュベーアト・オルデンの詰所だ。が、しかし残念ながらスルー。向かうのは、あぁなるほど。国の代表が集まる場所に相応しい場所だ。
「あの建物が目的地となります。古くはアウストラシア――いえ今の時代に在る国々の建国以前より存在している、ここ聖騎殿の中でも保存状態が一番いい建物です」
オリヴィエの視線の先、“星騎士シュテルンリッター”専用の議会場が在る、風神騎士団シュトゥルム・オルデンの詰所(これまた大聖堂のような外見)がそびえ立っていた。シュトゥルム・オルデンの詰所内へと入り、歩くこと少し。5本の剣が五芒星を形作っている“シュテルン・リッター”の紋章が描かれた両開き扉の前で一度立ち止まる。護衛の騎士が前に出て扉を開けた。視界に広がる円形状の広間。壁際に立ち並ぶ燭台の炎はゆらゆらと燃え、広間を照らしている。その広間の中央には美術品のような円卓。そして・・・
(ん? あれ? 全員男?イクスヴェリアは・・・・?)
円卓に座っている人間は4人なんだが、全員が男だった、しかも成人。イクスヴェリアは1
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