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Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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れだけで満足だ。あたしらの大好きな主オーディンの傍に居られるだけで。

『艦橋クラウスより客室グラオベン・オルデンのみなさんへ。アウストラシア・ザンクト=オルフェンへ到着しました。迎えの者を向かわせますので、それまでお待ちください』

この後、クラウス王子の使いが来て、あたしらはクラウス王子やオリヴィエ王女たちと合流、アウストラシアの大地に降り立った。

†††Sideヴィータ⇒オーディン†††

「ここが、聖王家の収めるアウストラシアか・・・」

まさかアウストラシアの地に降り立つ事が出来るとは思いもしなかった。今より1万4千年ほど前――先の次元世界での契約の折、フェイトやなのは達と出逢い、そしてヴィヴィオの父親になったあの時から、聖王女オリヴィエの事が気になっていた。
もちろん異性としてじゃない。彼女の境遇が、フノスになんとなく似通っていたから。最強でありながら体に欠陥を抱え、それでも戦乱を強く生き、そして若くして死んでしまった。亡くなった歳も近い。だから興味があった・・・。実際にお会いでき、友人(だと思う)になれたのは幸運だ。

「お帰りなさいませ、オリヴィエ王女様!」

3ケタ近い騎士がオリヴィエを筆頭として歩く私たちを迎えた。オリヴィエは簡潔に「はい。ただ今戻りました」と応じ、「では皆さん、こちらへ」と数人の騎士を護衛として引き連れ、私たちを案内する。今から向かうのは、歴史古きザンクト=オルフェン(地理的には、レーベンヴェルト時代における天光騎士団の本部の在った土地だな)の城塞遺跡だそうだ。城塞遺跡、か。シャルの古巣である天光騎士団の本部・聖騎殿ハイリヒ・パラストに間違いないだろうな。

「・・・・そうですか、判りました。下がってください」

オリヴィエに耳打ちしていた騎士が下がり、元の位置――オリヴィエの護衛としての間合いへと戻った。オリヴィエは歩みを止める事なく「バルト代表のダールグリュン陛下、ガレア代表のイクスヴェリア陛下とヴィンツェンツ王子がすでにご到着との事です」そう私たちに告げた。私やアギト達はその3人の名を聴いても反応しない。が、クラウスだけは「イクスヴェリア陛下ですか!?」と心底驚愕していた。

(イクスヴェリア・・・。冥府の炎王――冥王イクスヴェリア・・・。マリアージュ事件なる一件で、確かスバルと親しくなったという少女だった・・・か?)

事件後、シャルによって目を覚ましたイクスヴェリアと同じ時間を過ごしたルシリオンは、フェイトと結んだ対人契約によって“神意の玉座”の本体(ルシリオン)から切り離された後の分身体。だから今の本体・分身体(わたし)には記憶ではなく僅かな記録としてしか残っていないために、イクスヴェリアについては私も詳しい事は判らない。

「イクスヴェリア。今より古き
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