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Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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・・うん」「???」

頷くしか出来ないあたしと、いきなり謝られて首を傾げるシグナム。そうだ。何にもせずに消えるくらいなら、オーディンの願いのために命を張るっていうのも悪くないよな。命を懸けてオーディンを護って、“エグリゴリ”との戦いでオーディンを勝たせる。守護騎士ヴォルケンリッター。主の為に命を張るのは当たり前だ。だったら・・・

「あの、オーディン? なぜ急に謝られたのか判らな――」

「オーディンは死なせない。あたしらが絶対に守り抜いてやる」

ああ、そうさ。オーディンに“エグリゴリ”の事を聴いた時からそう決めていたんだ。

「なにっ? オーディンが死ぬ? ヴィータ、一体何の話をしている」

「マイスターがなんだって!?」「死ぬとかなんとか聞こえたよっ」

あたしとオーディンの思念通話に参加していなかったから混乱しだすシグナム達。オーディンが「いや、私は死なないよ。ヴィータが守ってくれるから」って言って、あたしの頭を撫でた。オーディンに撫でられるのはすげぇ気持ちいい。死なせたくない、別れたくない、一緒に生きてたい、そう強く思う。

「お、おう! あたしが、グラオベン・オルデンが守るからさ。だからもう死ぬとか言うなよっ」

「ああ。私は、“戦って死なない”、誓うよ」

オーディンの宣誓。なんか言い方に引っかかったけど、死なない、って誓ったんだ。だったらそれでいい。生きていれば、これからもみんなで楽しく過ごせていける。

「マイスターっ、ヴィータと話してたこと、あたし達にも聞かせてよっ」

とりあえずうるさいアギトや、

「そうです。聞き捨てならない単語が出た以上、我々にも知る権利があります」

オーディンに詰め寄るシグナムや、

「マイスターは死なないよ。アイリ達がいるんだからね」

そうは言いながらも聞きたそうにそわそわしてるアイリに、さっきの思念通話の話をするか。聴いた後、抱いた思いはみんなあたしと同じだ。オーディンを生かすために自分の命を懸けて、そして勝利する。もちろん命懸けっつっても死んでなんかやらない。全員が生き残ったままで勝つんだ。

「ホント、君たちに逢えた私は幸せ者だよ」

「私もです」「「あたしも!」」「アイリもだよ!」

オーディンのそんな超嬉しい言葉に、あたしらは頷き返す。そうさ、あたしらもオーディンに逢えて、幸せ者なんだって。それからアギトはアイリにヴァクストゥーム・フォルムの魔導を教えたり、人間大になったアイリがオーディンの膝の上に乗ってご機嫌になったり、それを見たアギトがまたプンプン怒ったり。
落ち着いたと思ったら2人は元の姿に戻って、オーディンの両肩に座って居眠りしたりと忙しい。んであたしとシグナムはオーディンの両脇に座って、ただじっと傍に居る。そ
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