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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth24進撃の円卓に王たちは集う〜K?nige des Runden TischeS〜
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まれたのか?とリナルドがビクッとして、クラウスは彼に気付かれないように睨み、残りの面々はゆりかごという単語に緊張を見せた。
「ゆりかご撃沈だけでは済まないでしょう。臨戦態勢に入ったと知るやすぐにカレドヴルフを撃つかもしれない」
「期日までに攻め入る事も出来ない、ということか。やはり降伏するしかないのか・・・?」
「長距離の艦載砲でエテメンアンキの砲門は破壊できないか?」
「おそらく無理かと思います。エテメンアンキの砲門があるのは高度21km。射程圏内にまで戦船を上昇させようとすれば、おそらくカリブルヌスで撃沈されるでしょう」
「そして地上にも放たれ、イリュリアの一人勝ち・・・」
エテメンアンキのふざけた砲撃システムに、室内の空気がどんよりとなる。それからああだこうだと議論が続くが、砲門のある高度や砲撃の射程の問題が常に壁となり、考え出された対策案が次々と潰れていく。
射程が結構問題だ。ベルカの半球すべてが射程圏内。星の裏側にまで逃げなければ、標的から外れる事はない。半球内ならどこにでも砲撃を撃ち込める。この事実が8ヵ国以外の射程圏内の国々に知られれば大混乱だな。
「――そうだ、ミナレットはどうか? イリュリア領海内に在ってイリュリア戦力であるミナレットの砲撃ならば、そう怪しまれずにエテメンアンキを撃てるのでは?」
ドルテ王女が良い案が閃いたと表情を輝かせるが、「残念ながらそれは無理です」クラウスがそう言うと「それは何故か?」と苛立たしげに顔を歪ませた。クラウスがチラッと私を見る。ああ、私から言おう。破壊した本人としてな。
「話に割り込む様で申し訳ありません、ドルテ王女。ミナレットは――」
「その者が破壊したからもう使えんぞ。戦船でようやく破壊できる巨大砲台を、その者――魔神オーディンがその身一つで破壊した」
ダールグリュン帝にそう言われたドルテ王女が「お前が魔神か・・!」と驚愕した。そう言えば会議前に名前は名乗ったが、“魔神”という通り名は言っていなかったな。ここへ遅れて来た事で私が魔神だと知らない他2人の王子も驚いていた。
「ダールグリュン帝の仰ったとおりミナレットは再起不能になるまで破壊しました。ついでに言わせていただきますが、ミナレットではおそらくエテメンアンキは破壊できないでしょう。ミナレットの砲撃カリブルヌスは私個人の魔道で防げるような火力でしたので。エテメンアンキはイリュリアの秘奥中の秘奥の兵器、その外壁がミナレット以上の対物対魔力に優れているのは間違いないはず」
推測だが、ほぼ確実と見ていいだろう。まぁさすがに艦載砲の集中砲火を食らえば折れるだろうが、撃ったところで反撃されるのがオチか。
「・・・・実際に交戦した彼が言うのであればそうなのでしょうね。はぁ・・・
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