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ep.013 決戦4
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凌駕するよ。」
「つまり、相手の行動とか攻撃の手順を全部数値化して相手を翻弄するってわけか。」
実際、下の階では影縫が的場を圧倒していた。
的場の攻撃は、たまにかするがダメージは一切与えられていない。
「どうなってんだ。」
的場は頭をクリーンにするために影縫と距離をとる。
そして次の手順を考える。
『懐に侵入して、右パンチ、そこから残った勢いを使っての右の回し蹴り。』
的場は地を蹴る。
的場は右パンチを繰り出し、影縫はそれをガードする。
『右パンチ.....勢いを残してるのか。 この感じは右の回し蹴りが90%ってところかな。』
もちろん的場は自身のシュミレーションの通り、右の回し蹴りを繰りだそうとするが影縫のほうもそれは読めていて、素早く的場の攻撃圏内から退く。
影縫は攻撃圏内から退くと拳銃を2丁取り出し乱射する。
普通ならばこれは無駄撃ちに他ならないが影縫の場合は訳が違っていた。
放たれた弾丸は驚くほど正確な角度で壁に弾かれ、的場を四方八方から狙ってくる。
影縫が野口に計算のトップと言われている理由はこの卓越した計算能力と間合いの把握力のことだった。
『撃った数は全部で5発。』
的場は1発目に右斜め上から着弾する弾丸を確認すると左に少し避けて、次に左斜め上から迫る2発目の弾丸を後方に下って回避、次に背後から飛んでくる3発目をバク宙でギリギリ回避するが、着地と同時に飛んでくる4発目が的場の頬をなぞる。
そして最後の5発目を目で捉えると体をぐねりと捻らせ、回し蹴りで弾丸をはじく。
「ハァ.........ハァ.....ハァ.....。」
『計算では3発当てる予定だったが1発か....的場の反応速度を考慮して狙うか。』
バン バン バン........
『今度は7発。』
的場は1発目を捉えようとしたが、今度は的場が見つけるよりも早く弾丸が的場に命中する。
「さぁ、的場!! 思う存分踊ってみせろ!!」
的場は2発目を感覚のようなもので咄嗟に回避し、影縫の背後に回り込むように弧を描いて走る。
「もうその手は読んでるんだよ。」
弾丸は的場を追い掛けるように着弾する。
そのうちに的場の走る速度を越え、1発が的場の右足の足首辺りを貫通する。
影縫は動けなくなった的場に拳銃を向けた。
「終わりだ、的場。」
「いや、俺の勝ちです。」
影縫の立っている床に亀裂が走り、床が抜ける。
影縫は抜けた床と一緒に落ちていった。
そして、弾丸が的場の背後から1発だけ飛んできて、的場の頬すれすれを通過した。
『そうか、初手で倒すの意味はこれだったのか.....。』
的場も影縫も相手の初手を見抜いた。
もし、能力まで使われ
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