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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第三十六話 第三の「民間転生者」と対面です。
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す。そもそも私は正規軍の人間ではないのです」
ベルンシュタイン中将は不思議そうな顔をしているアレーナに言葉をつづけた。
「私は軍属ではありますが、憲兵隊治安維持部局に籍を置いている人間です。こうした大規模な貴族の内乱に対処するのが治安維持部局の仕事でして」
一瞬彼の顔に苦い色が走った。本心では嫌っているのか、はたまた別の物を思い出してしまったのか。
しかし、憲兵隊が宇宙艦隊を所有しているとはアレーナは聞いていなかった。原作ではせいぜい装甲車や地上部隊だけであったというのに。
治安維持部局とはどういう部署なのだろう?社会秩序維持局や国家安全保障局と同じような臭いを感じるが。それにしても、ベルンシュタイン中将という人物に気が付かなかったとはうかつだった。
そこはおいおい調べてみることにし、ともかくはこの中将の人となりや力量、そして目的を知ることこそが先決だとアレーナは思った。
「ところで、フロイライン・ランディール。あなたは以前カロリーネ皇女殿下にお仕えしていたことがおありだとか」
「はい」
突然話のベクトルが変わり、アレーナは相手が何を言い出そうとしているか察し兼ねていた。
「どのような皇女殿下でいらっしゃいましたか?」
とたんにアレーナは顔をしかめて見せた。
「申し訳ありませんが、その話はおやめくださいませんか?家に戻ってからもお父様お母様に散々お小言を言われましたのですから」
ベルンシュタイン中将は、詮無いないことを口にのぼせました、申し訳ありません、と謝罪して引き下がった。
(やれやれ。ちょ〜っと一筋縄じゃ行かない人ね)
アレーナはほっと一安心した。ベルンシュタイン中将はカロリーネ皇女殿下のことを聞きたかったのではない。それに対して自分が見せる反応を聞き取り、どのような人となりなのかを確認したかったのだ。つまり、こちらに探りを入れているということになる。
(でもどうしてだろう?私があなたの味方としてふさわしい人間かどうか?あなたの邪魔立てをしない人間かどうか?)
今のところベルンシュタイン中将は敵か味方かわからない。だが、いくら有能であっても、いや、有能であるからこそ、万が一ラインハルトの敵に回るようであれば、早急に始末しなくてはならない。たとえ、中将その人がどのように誠実で実直な人柄であったとしても。
(始末?・・・・あぁ、駄目駄目駄目!!!私はシャロンなんかじゃないんだから!!!)
アレーナはブンブンと頭を振った。どうも考え方がシャロンに酷似してしまっているようだ。
(それは最後の手段にするべきよね。話し合いの結果ラインハルトとベルンシュタイン中将が協同する可能性だってあるんだし。それを見極めてからでも遅くはないでしょ
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